コロナと時代の転換期が重なった
令和はデキる女ほど辛い時代。だから“やり手”パワーを
では平成に、ある種のトップを決めてきた石原さとみはどうなのだろう。一言で言うなら、「やり手カワイー系」。可愛さ美しさでトップに上り詰めたように見えるが、いやいやデビューの頃から演技がすごかった。
『シン・ゴジラ』での怪演も記憶に新しいが、ふんわり骨太派と一緒で、仕事への負けん気が極めて強いのに、ふわっとしていない分、ピンと張りつめた印象を作ってしまう。
逆説的ではあるが、一般男性との電撃結婚に、そういう意味でのプライドや負けん気をのぞかせたと見る人も少なくない。ちなみに、亡くなった竹内結子もこの「やり手カワイー系」だったという気がする。
表には出さないが、仕事へのプライドが非常に高く、だからちょっぴり苦しいタイプは、一般社会にも少なくない。家庭の幸せでは埋まらない闘志のようなものを隠し持っており、頭がいいから見えない“あざとさ”も。
少なくとも今、コロナ禍と時代の転換期を同時に迎え、社会とのスタンスも変えざるを得ない中、年齢をも重ねていく不安を抱えてしまうのは、むしろ仕事のデキる女たち。
この令和というちょっと異常な時代の始まりにめげることなく前に進むためにはその有能さを、ある種“やり手”の要領や手際のよさ、攻めの姿勢に転換してほしい。それができてしまうのが石原さとみだと思う。
石原さとみ
1986年生まれ。ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞し女優に。2020年10月に結婚を発表。
つまり令和美人とは、少々のあざとさを持ってでも、自ら時代を切り開いていく女たちを指すのである。そして、美人がもう全然珍しくなくなり、当たり前の美人が退屈に感じ得る時代だからこそ、振り切った、超越した魅力を持ってほしい。
元ギャルだろうが、何言ってるかわからない不思議系だろうが、個性がそのまま魅力になる時代。だからあなたもそのままでいい。その個性を前向きに形にしていくだけで。
ちなみに、化粧品の世界でも令和は飛躍の時代、オリンピック年だっただけに各社が満を持して重要なシリーズをリニューアルさせたり、業界に先駆けての新発見を製品にしたり、そうした特別な製品が目につく。
今や化粧品も、運命を塗り替えるくらいのパワーと緻密な働きを持っている。令和を生き抜くため、それらの化粧品で運命を逆転させる気持ちで前に進んでほしい。そうでないと、令和という時代、無駄に立ち止まっては悩んでしまいがち。立ち止まってはいけないのだ。
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齋藤 薫 (さいとう かおる)
女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌で多数の連載を持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『“一生美人”力』(朝日新聞出版)、『されど“男”は愛おしい』(講談社)など、著書多数。
Column
齋藤 薫 “風の時代”の美容学
美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍する、美容ジャーナリスト・齋藤薫が「今月注目する“アイテム”と“ブランド”」。
2021.01.02(土)
文=齋藤 薫