好評発売中の「CREA」2025年春号では、韓国の伝統を再解釈し、モダンにアップデートした食や韓屋宿をはじめ、癒しの「済州島」やカルチャーの街「坡州」まで、2025年の韓国をたっぷりと取材しました。グルメ・カルチャー・ファッション・コスメまで、全108ページの大ボリュームでお届けする本誌から一部を抜粋してご紹介。

CREA 2025年春号

『韓国のすべてが知りたくて。』

定価980円


 今やZ世代の憧れを集めるのは、ブロンドヘアのパリジェンヌではなく、K-POPアイドルたち。なぜ韓国は、東の辺境の地から世界の中心へとなり得たのか? 話題のコスメとともに振り返る。


#1 可愛さより“かっこよさ”命のブランディング

 K-POPのお手本は日本を飛び越えマイケル・ジャクソンやジャネット・ジャクソン。特に第3世代以降は、可愛さより“かっこよさ”命。

 色気もAKBの変則的な“制服”とかではなく、体型を強調するモノトーンで表現し、内股ではなく外股で、今や死語の“エロかっこいい”や“かっこ可愛い”を世界を驚愕させるまでに進化させた結果のグローバル化。一気にハイブランドもひれ伏す存在となったのだ。

#2 そのなかでNCT YUTAが異様な人気を誇るワケは…?

 K-POPグループNCTの日本人メンバーとして活躍するYUTAこと中本悠太はインスタグラムのフォロワー数890万人で堂々日本人男性第1位。面立ちもアゴが細くすっきりクールで韓国人っぽく、声も所作も天性の韓国的オーラの持ち主だ。

 K-POPグループの日本人は皆この韓国的センスを逆輸入して異彩を放つ。逆にSnow Manは容姿から歌、踊りまで、いわゆる韓国的センスを持つ人選で成功したケース。

 まさしくそこに理屈を超えて人を魅了する“韓国製の洗練”の奥義というものが存在するのだ。

イプサ

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#3 クラシック音楽の世界でも韓国人の勢いがすごい!

 日本では2021年に反田恭平のショパンコンクール第2位に沸き返ったが、じつはその前に韓国のチョ・ソンジンがショパコン優勝の快挙を成し遂げてしまった。

 また超絶技巧と美貌で今にわかに世界的な評価を集めるのも韓国の20歳イム・ユンチャン。クラシックの世界でも韓国の勢いは激烈なのだ。

 特に活躍が目立つのがスミ・ジョーを生んだオペラの世界、ドイツの音楽大学の声楽科を受験した半数以上が韓国人だったという異常さだ。なぜ声楽か? これも自己主張と自己評価の高さが声の力強さに繋がるという原理か?

2025.03.19(水)
文=齋藤 薫(美容ジャーナリスト)
写真=平松市聖

CREA 2025年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

韓国のすべてが知りたくて。

CREA 2025年春号

韓国のすべてが知りたくて。

定価980円