●綿棒美容にトライ
用意するのは綿棒と、ハリアップから提供してもらった「プチ鍼 アドバイスシート」。
さらに、血行を良くするとより行いやすいということなので、可能なら、ホットタオルも用意しておきましょう。
【準備~まずは首から上を温める】
ホットタオルを用意して、「首」→「耳」→「顔」の順で、それぞれ30秒程度、温める。
【綿棒の使い方】
綿棒は、「肌に対して垂直に使う」場合と、「少し斜めに当てて肌を上げる」場合の2通りで使い分けます。力はしっかり入れて、イタ気持ちいい程度に行いますが、目周りなど皮膚の薄いところは、力加減を塩梅し、「少し触れた程度」にとどめます。
場所によっては、肌を気持ち、持ち上げてリフトアップを目指しましょう。
なお、イラストではツボの名称は一カ所に書いていますが、今回紹介するツボは左右にあるので、左右共に行いましょう。
【長さと回数】
綿棒で押す時間(長さ)は、1回10秒程度。それを、2、3回繰り返します。
綿棒美容自体は、朝晩行うのがオススメですが、化粧が崩れる心配もないので、気がついた時に何度行ってもOKです。
では、オススメのツボで実践していきましょう。
【目の美容と健康にオススメのツボ3つ】
(1)「攅竹(さんちく)」を10秒押す。
攅竹(さんちく)は、左右の眉頭のくぼんだ部分。「目の疲れを感じるすべての人にオススメのツボ」ということなので、現代に生きる我らは誰でも知っておいて損のない場所でしょう。
眼精疲労の解消や、目周り・額・眉間のしわの予防・効果が期待できるとされています。
綿棒を肌に対して斜めに当て、上に持ち上げるようにして10秒間刺激する。力加減はイタ気持ちいい程度。2~3回繰り返す。なお、綿棒を使わずに、親指を当てて頭の重さを利用して刺激するのもオススメです。
(2)「魚腰(ぎょよう)」を10秒押す。
魚腰は、眉の真ん中辺り、眉の上部にあるツボ。上マブタの筋肉に関係するので、目が疲れた時には特にオススメ。
ちなみに、私は喘息で寝込んでいた間、目をあまりにも開かないでいたせいか、復帰後、上マブタを使うととても疲れるようになりました。そのためか、このツボを刺激すると私には特に気持ちよく思えます。
綿棒を肌に対して垂直に当てて、10秒間刺激する。力加減は少し優しめに。2~3回繰り返す。
なお、綿棒を使わない時は、親指と人差し指で上下から眉ごとつまむ感じで刺激するのもオススメです。
(3)「四白」を10秒押す。
四白(しはく)は、瞳孔の真下の頬骨の上のキワにあるツボ。眼精疲労による目の充血や炎症、目のたるみの改善などにも良いとされています。
綿棒を肌に対して斜めに当て、上に持ち上げるようにして10秒間刺激する。皮膚の薄い場所なので、あまり力を入れずに優しく行うのがオススメ。2~3回繰り返す。
【+α】
私がオススメしていただいたのは、上記3つなのですが、もうひとつ、万人が知っておいて良いとされるツボもあるそう。目尻と眉尻の延長線の交わる辺りにある「太陽(たいよう)」です。指で探すと、くぼんだ所があると思いますが、そこが太陽の場所です。
太陽は、側頭部から目の周りにかけての血行を促したり、顔全体の筋力を支配するとされ、たるみにも関係しているとか! しかも年末年始の内臓疲れにもオススメということなので、刺激しておきましょう。
(4)「太陽」を10秒押す。
綿棒を肌に対して垂直に当て、10秒間刺激する。力加減はイタ気持ちいい程度。2~3回繰り返す。
【仕上げ】
ツボを刺激した後も、ホットタオルで首を30秒程度温めるとベター。
また、綿棒が水分を吸う可能性を考え、ツボ後に化粧水をつけたり、パックを行うのもオススメとのことでした。
なお、この原稿を書いているのは、綿棒美容を始めて2週間後なのですが、私にはかなり良い感じですとご報告しておきます。
何がいいかと言いますと、まずは細さ。綿棒は指や手に比べて細いので、ピンポイントのツボに力が入れやすく、ツボ素人の私が行っても「入った」感があるのです。
また、清潔なのも安心材料です。イマドキは、手を良く洗ってからでないと、顔を触るのがためらわれます。
が、顔は適度に刺激したいと思うにつけても、1本ずつ封がしてある使い切りタイプの綿棒を使えば、いつでもどこでも気軽にケアできます。
ちなみに私の行い方は、朝晩きちんと行うというよりは、「気がついた時に適宜押す」スタイル。なので、1本ずつ封がされた綿棒を愛用するようになりました。
しかし、何よりもいいなと感じられたのは、効果を実感できたこと。刺激で血の巡りがよくなったおかげなのか、顔が動かしやすくなり、顔に凹凸が出てきたのです(正確には戻ってきたと言いますか)。
しかも、目周りが動かしやすくなったら、流れで今度は口周りも動かしたくなりました。
そこで、口周りのほうれい線やマリオネット線対策も教わりに行きました。オススメの場所や方法については、今、実践中なので、改めてご紹介しますね。
いずれにしても、手軽に自分で行えるのが綿棒美容のいいところ。年末年始のセルフケアに、よかったら取り入れてみてください。
Column
にらさわあきこの日々是実践美容道
新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。
2020.12.27(日)
文・写真=にらさわあきこ