こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。顔の筋肉は鍛えられるって、知っていましたか?
まずは、表情筋研究家・間々田佳子先生のビフォー&アフター写真をみてください。


間々田先生は、顔の筋肉を筋肉を鍛えた結果、「年齢を重ねるほどに、顔立ちを手に入れた」とおっしゃっています。
そこで先生に、マスク生活で衰えたフェイスラインをなんとかすべく、2回にわたり、トレーニング方法を教えてもらいます。
前回は、基本姿勢と目ヂカラアップの方法を教わりました。
今回は、マスクでたるんだ口周りを改善するポーズです。
●大頬骨筋の鍛え方
「マスク生活で口元がたるんでいくのは、顔の筋肉を使わなくなるからです。今回は、顔の筋肉の中でも、主に『大頬骨筋(だいきょうこつきん)』と『口輪筋(こうりんきん)』という2つの筋肉を意識して鍛えていきましょう」(間々田先生、以下・同)

「大頬骨筋」とは、口元からこめかみに向かってのびている筋肉。
「大頬骨筋がしっかり使われていると、頬が高く上がって、立体的で若々しい顔になります。若い頃は意識しなくても、コラーゲンやエラスチンなどの働きで、頬がぷりっと上がっていたはずですが、30代後半あたりから、それらは減少していきます。そこで、顔のトレーニングが効いてくるんです」
大頬骨筋を鍛えるためには、笑顔を作る時に、上の歯を8本しっかりと見せてにっこり笑うのがオススメ。
ただし、気を付けたいのが、『イー』の笑顔です。
「笑顔になる時に、唇を『イー』と横に引っ張る人は多いですが、これでは頬をプリッとさせる大頬骨筋が鍛えられないだけでなく、あご周りの筋肉が鍛えられ、顔が四角くなってしまいます」
そこで、先生がオススメしてくれたのが、上の歯を8本見せて笑う時に、『イー』ではなくて、『アー』と言うこと。
後半の「大頬骨筋と口輪筋をきたえる『ウーアー体操』」のところで、詳しく教わっていきましょう。
●口輪筋の鍛え方
もうひとつ鍛えたいのが「口輪筋」。口周りの筋肉です。口輪筋を鍛えると、口周りがスッキリとして、若々しい印象になれるとか。
「『口輪筋』を鍛えるのにオススメなのは、唇を突き出すポーズです。唇の幅をできるだけ狭くして前に突き出していくのですが、アヒル口にするのではなく、口の内側の皮膚を外に引っ張りだすようなイメージで行います」

「唇をしっかり前に突き出せるようになると、たるみがちな頬の筋肉も動き出すので顔全体がスッキリしてきます」
筋肉が使われているかどうかは、唇を突き出すポーズをした時に、自分で頬を触ってみて、「固くなっているかどうか」でチェックするといいそう。
「最初は柔らかいかもしれませんが、続けているとだんだん固くなっていきますよ」と先生。
今回は、2つの筋肉を一挙に鍛える「ウーアー体操」を考案していただきました。
●大頬骨筋と口輪筋をきたえる「ウーアー体操」
ポーズに入っていく前に、前回行った「基本姿勢」をまずは作っておきましょう。
(0)基本姿勢を作る
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(1) 口輪筋を鍛える

『ウー』と声に出しながら、唇の幅をできるだけ狭くして、前に突き出していく。
「アヒル口にするのではなく、口の内側の皮膚を外に引っ張りだすようなイメージで行いましょう」
(2) 大頬骨筋を鍛える
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(1)のポーズをしたあと、『アー』と言いながら、上の歯をしっかり8本見せて笑う。
「『ウー』と言ったあとに、頬の筋肉を更に上げるようなイメージでにっこり笑いながら、行います。この時に、口の形の通り、『イー』と言ってしまうと、あご周りの筋肉が鍛えられるので注意です」
*この「ウー」と「アー」を1日に10回程度、気が付いた時に行う。
「あごのラインがV字になるように意識して行うと、より美しいフェイスラインに近づいていきますよ」と、先生。
●実際に行ってみた感想
実際に行ってみたところ、「ウー」のあとには、うっかり「イー」と言いそうになったのですが、意識して「アー」と言っているうちに慣れてきて、頬の上の目尻の下の辺りの筋肉が動かせるようになってきました。
これを癖付けられれば、普段の笑顔がイコール「顔トレ」になり、笑うたびに、美しいV字のフェイスラインに近づいていくかもしれないと思いました。
「顔はしっかりと動かしていると、どんどん動かせるようになっていきます。そして、正しく筋肉を使えば、若々しくなっていきます。マスク生活で顔を動かさなくなった人が多いようですが、実はマスクをしている時こそ、顔トレーニングのチャンスです。ご紹介したウーアー体操は、マスクをしながらでもできますから、歩きながら、電車に乗りながら、ウーアー体操を行って、気持ちも明るくしていきましょう」
確かに顔を動かしていると、気分も明るくなりました。正しく顔を動かして、見た目も心も明るく綺麗になれるよう、頑張っていきましょう。
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間々田佳子先生
表情筋研究家。ままだよしこメソッド株式会社代表。2010年フェイシャルヨガの高津文美子氏に師事し、インストラクター認定資格を取得。以後、顔ヨガブームの火付け役として美容業界を牽引。2020年より自身の新メソッド「コアフェイストレーニング」を考案し、顔の「軸」を見つけることで顔をバランス良く引き締め、表情・印象をピンポイントで変えていく「顔のトレーニング」の普及を開始する。著書は13冊、累計56万部を突破。講座受講者は、3万人を超える。講演・テレビ出演も多数。
https://www.mamadayoshiko.com/
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Column
にらさわあきこの日々是実践美容道
新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。
2020.10.11(日)
文=にらさわあきこ
写真=深野未来