こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。
マスク生活も半年以上。なんとなく、顔がもっさりしてきませんか?
私個人の話で言えば、自粛で人に会わないでいたら、目ヂカラが失われ、口もとがたるんでしまいました。
そこで、美顔づくりの第一人者、表情筋研究家の間々田佳子先生に、目ヂカラをアップさせる方法とマスクでたるんだ口周りを改善するポーズを教わりました。
基本の姿勢作りと合わせて、2回に分けてお伝えします。
●顔づくりには姿勢が大事
まずは、美顔づくりの基本からです。
「そもそも顔がたるむのは、きちんと動かしてないからです。筋肉の使い方を知って、きちんとトレーニングすれば、若々しさを保つことができますよ」と、間々田先生。
顔も体と同様に、筋トレをしてこそ、美しいラインが保てるというのです。
「トレーニングをする際に、要となるのは姿勢です。私が顔トレを教えるようになって10年になりますが、効果的に行うためには、顔と体をつなげることが必須だとわかりました。顔を含む姿勢を正しくするだけで、目がパッチリと開いて、ぐっと若々しくなるんですよ」(間々田先生、以下・同)
では、姿勢作りから教わっていきましょう。
●基本の姿勢作り
(1) 左右の坐骨の真ん中に体の中心が来るようにして座る。
ひざは、左右の坐骨からそれぞれまっすぐ線を伸ばした位置に置き、足はひざから真下に置く。なお、しっかり床を踏みしめられるなら、足はひざからまっすぐ下でなく、少し前に出す形でもOK。
「床をしっかり踏みしめられるように、自分のいい位置を探しましょう。スカートをはいている時や、会社で行う場合など、ひざはくっつけていても大丈夫。ポイントは、しっかり踏みしめられる位置であるかどうかです」(間々田先生、以下・同)
(2) 骨盤をしっかり立たせる。
「横から姿勢を確認した時に、ブルマをはいているイメージで、はいているブルマが壁と並行であるように意識すると、骨盤をしっかり立たせられます」
(3) 上半身を整える。
頭の上から一本の線で引っ張りあげられているイメージで、体の中心に軸をつくる。
足は、上から引っ張られる力に逆らうように、しっかりと踏みしめる。
「頭から15センチくらい上から引っ張られるイメージを持つと、背筋がスッと伸びて頭蓋骨が良い位置に収まります。また、足をしっかり踏みしめて、上下で引っ張り合うことで、おなかの前後に圧がかかり、インナーマッスルも鍛えられます」
(4) 肩が内側に入らないように、気持ち、「外向き」にストンと落とす。
「中心に軸を作ったら、それ以外の筋肉はすべて力を抜いてしまいましょう。頭で考えなくても、軸だけ意識すれば自然と緩むので、力まなければ大丈夫です」
これで、基本の姿勢はOK。
私も行ってみました。
すると、「正しい位置」に骨盤と足を置き、上から引っ張られるイメージで足をしっかりと踏みしめると、体の上下が伸びやかになると同時に、体の真ん中にすっと一本の線が通った感じになるとわかりました。
しかも、そうすると、おなかと背中が、あたかも筋トレをしているような状態になるのです。つまり、腹筋と背筋を行っているような「力の入った状態」ですね。
「はい、この姿勢を作るだけでも、顔は綺麗になっていきますよ」
と先生がおっしゃる通り、この姿を全身鏡に映して横から見てみたら、「顔」の位置が通常よりも良い位置にあったので感動しました。
首は長く美しく、顔(頭)は自然(と思われる)位置に「ストン」とおかれて、綺麗な姿勢に見えたのです。
しかも、なぜか目までがぱっと開いて、私が熱望していた「目ヂカラUP」がもはや叶った印象です。
「実際、これだけでも十分なのですが、今回はもう一歩進んで、ポーズもつけていましょう」
2020.09.27(日)
文=にらさわあきこ
写真=深野未季