使うほどになじむペンケース

「革の質感、容量、かばんに入れてもかさばらないサイズ感、L字のファスナーなど、すべてがしっくりなじみ、長年使っています」

 打ち合わせや現場仕事のときなど、常に持ち歩いているペンケース。中には、これも長年愛用しているスタビロのサインペンや色鉛筆が。

 見た瞬間に、強烈な懐かしさを感じたのが、短い色鉛筆にさされた金属製の鉛筆キャップでした。

「これ、昔からありますよね。今、使っている人いるのかな。色鉛筆をなるべく最後まで使いたいので僕には必需品なんです。すごく便利。まさにロングライフデザインですね」

 機能性を極め、自然といいデザインになったもの。

 それが、作り手であり、使い手でもある小泉さんにとっての「名品」です。

こいずみ道具店 

http://www.koizumi-studio.jp/

テーブル工房kiki

http://www.t-kiki.co.jp/

●教えてくれたのは……
小泉 誠(こいずみ まこと)さん

建築から箸置きまで、暮らしにまつわるすべてのデザインに関わる。1990年にKoizumi Studioを設立。2003年「こいずみ道具店」を開設し、全国の製造メーカーとの協働で作り出した暮らしの道具を販売している。
http://www.koizumi-studio.jp/

前中葉子(まえなか ようこ)

エディター&ライター。住宅、インテリア、日用品など暮らしまわりのテーマで雑誌、書籍、広告の制作に携わる。株式会社ビーム所属。ライフワークは富士山の観察。

Column

達人が惚れ込む
暮らしのMY BEST

暮らし上手な方々が日頃愛用している道具や家具をじっくりと拝見! 選ばれたものたちが、快適な暮らしにどう役立っているのか、その魅力をひもときます。もの選びの参考にぜひ!

 

2020.03.28(土)
文=前中葉子(BEAM)
撮影=平松市聖