髙村薫のデビュー小説を、井筒和幸監督が映画化したクライム・ムービー『黄金を抱いて翔べ』で、銀行地下金庫からの金塊強奪に挑む男の一人・春樹役を演じる溝端淳平(みぞばた・じゅんぺい)、23歳。前回に続く2回目では、本作で共演した東方神起のチャンミンのほか、同世代の俳優仲間との交流などについてたっぷり語ってくれた。
東方神起・チャンミンとはメル友に
――憧れの井筒監督とのお仕事はいかがでしたか?
僕はアイドル俳優なんで、絶対に最初はナメられるなと思ったんですよ。だから何を言われても「それ、できます!」と強気で攻めていたような気がします。そのうち、監督から「兄ちゃん器用やな」と言ってくださったんです。井筒監督もほかのスタッフさんも、怖いというより、何かギラギラしている感じ。みなさん「いい画を撮るぞ」という気合が伝わってきて、いい意味で“一触即発”な感じでした。
――今回のキャストのなかでは、いちばん年下でしたが、共演者でもある東方神起のチャンミンさんとは一歳違いですよね?
僕がもともと東方神起のファンでしたし、チャンミンさんとは年齢が近いということもあって、すぐにメル友になりました。彼は北朝鮮のスパイという特殊で難しい設定だったので、とても大変だったと思います。監督には「チャンミン、動きがカッコよくなりすぎるねん」と、よく言われていましたね。チャンミンさんは人見知りですが、お酒好きなんです。だから、一緒によくお酒を飲みに行っていたんですが、現場でも「早くお酒を飲みながら、手羽先を食べたいです」と言ってました(笑)。撮影後の4月に東京ドームでのコンサートに行きましたが、まだ一緒にご飯には行けてないんですよね。ほかにも、妻夫木(聡)さんがいっぱい飲みにつれていってくださって、いろんなお話を聞かせてもらいました。
2012.11.02(金)
text:Hibiki Kurei
photographs:Nanae Suzuki
styling:Norihito Katsumi(Koa Hole inc.)