LOVE:ひとり鍋
豚しゃぶ
岩津屋|神戸
所用で神戸に出掛けた。用事自体はそう長くかかるものではなく、地元の食いしん坊知人のアテンドで久しぶりにプライベートごはんが充実した旅となった。中華街のはずれでワンタン麺を食べ、モツ鍋のおいしい居酒屋に深夜の餃子、焼きたてパンの朝食に神戸牛のステーキと、こうして思い出してみると1泊2日とは思えぬ充実ぶりである。
まず「香港麺専家 天記」のワンタン麺。ここは香港式で、私はあまりの暑さに冷たい和え麺にしたけれど、ほかの人たちが食べていたスープ入りのワンタン麺は本当に香港の街角で食べるような細麺とスープ、そしてプリップリのえびワンタンがどっさり。っていうか、夏に冷たいワンタン麺があるなんてワンタン麺ファンにはたまらない。ちなみに冷たいワンタン麺は平打ち麺でたれであえてあり、大ぶりのワンタンが添えられている(こういう「ほかの栄養は他所でまかなってくれ!」って感じの炭水化物って好きだわー)。カウンター中心のこぢんまりとしたお店で、中華街のワイワイとした観光客向けの雰囲気とは一線を画す。また行きたい。
さてさて、私が今回おすすめしたいのは、ワンタン麺でもステーキでもない。豚のしゃぶしゃぶである。私の場合だけかもしれないけれど、豚でも牛でもしゃぶしゃぶは人と一緒に食べるのが難しくないですか? 肉を自分の箸で、さらに自分の加減で扱えるにもかかわらず、野菜や春雨は共用というプライバシーのややこしさ。さらに、白飯至上主義の私としては、自分の箸の間で完成している肉&野菜は、1回たれにバウンドし、そのままご飯にオンするとご飯が瞬く間にびしゃびしゃになってしまうジレンマ。ここからは単なるわがままだけど、酸っぱいのが苦手なのでポン酢に長く入れておくのは嫌。野菜はクタクタにしたい、さらに春雨に対しては人一倍の独占欲があるというややこしさ! ああ、これは私がしゃぶしゃぶ的に面倒な女ということなのか!
というわけでご紹介するのが、ひとりしゃぶしゃぶの店「岩津屋」。関西圏にはこのような形態のお店がいくつかあるらしいが、なかなか新鮮だ。というわけで、しゃぶしゃぶの正体は?
2012.08.09(木)