ぺったんこでスパイシーなローストチキン

 さてさて、絶対に食べたい! と思っていたのがローストチキン。目がないのです。「そんなに大きくないので十分牛のビステッカと両立できますよ~」と言われた通り、なんだか平べったくてかわいいコだ。揚げているみたいに見えるかもしれないが、スパイスと粉をまぶしてきっちり表面を焼いているのでこうなる。

結構珍しいタイプのローストチキンだと思う。ひな鳥ならではの優しい味としっとりと吸い付くようなやわらかさ

 むち~っと平たくなったチキン。まずスパイスがしっかり効いてるので食べやすいし、飽きることがない。で、焼き込んであるから皮目がパリパリしていておいしいし、中は蒸し焼き状態になっている。これはいい! 詰め物が入った丸いタイプではないから、ナイフで半分に切り、あとは各自が手でむしゃむしゃ食べればいい。

 余談だが私の飼っている猫は(まあどこの猫もそうだけど)、うずくまってるところを後ろから見るとローストチキンそっくりだ。寒い時期はきっちりとかたまった丸鶏だったが、最近は暑いので締りがなくなり、てろんとのびている。そう、こちらのローストチキンのように。そんな季節の猫あるあるも思い出させてくれるお店であった。

トラットリア フィオリトゥーラ
住所 東京都新宿区神楽坂2-6 PORTA神楽坂206
電話番号 03-6228-1133

Column

北條芽以のLOVEレストラン

美味なるLOVEなひと皿を求めてレストランに通う日々。
著者が偏愛する、この季節、このお店のLOVEはいったい何? あなたの次のレストラン選びに参考になること間違いなし!

2012.07.25(水)