名品が押し寄せてくる大規模展
フィンセント・ファン・ゴッホ《郵便配達人 ジョゼフ・ルーラン》1888年 81.3cm×65.4cm 油彩、カンヴァス Gift of Robert Treat Paine, 2nd, 35.1982 Photograph (C)2017 Museum of Fine Arts, Boston
総計約50万点。世界有数の収蔵品数を誇るボストン美術館から、80点が海を越えて運ばれてきた。《睡蓮》をはじめとするモネの優品も眼に快いけれど、最注目は同館自慢の日本美術コレクションの里帰り。
とりわけ、江戸の人気絵師だった英一蝶《涅槃図》はこの機にぜひ観ておきたい。高さ5メートル近い大画面に、釈迦の入滅場面が描かれる。人も動物も等しく嘆き悲しむ姿は情感たっぷりで見惚れてしまう。
ボストン美術館の至宝展
─東西の名品、珠玉のコレクション
会場 東京都美術館(東京・上野)
会期 2017年7月20日(木)～10月9日(月・祝)
料金 一般1,600円(税込)ほか
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://boston2017-18.jp/
2017.08.25(金)
文＝山内宏泰
CREA 2017年9月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号
CREA 2017年9月号
100人の、人生を豊かにする1冊、1曲、1杯
本と音楽とコーヒー。
定価780円
