観客の反応をダイレクトに感じた「テニミュ」

――その後、事務所にスカウトをされ、2003年から活動されますが、そのきっかけは?

 高校のときは特に部活をやっていなかったんですが、文化祭の日、中庭にいる生徒を校舎から眺めていたときに、事務所の方に声をかけられたんです。その後、事務所に入って、広告のモデルなどをやることになるんですが、高校を休めなかったこともあって、週末に小遣いを稼ぐようなバイト感覚でした。

――04年には「ミュージカル テニスの王子様」に、伊武深司役で出演されます。

 ライバル校の生徒役だったんですが、オーディションに受かり、学校の部活の延長のような感じで、試行錯誤しながら、がむしゃらにやっていましたね。仕事で歌うことは初めてだったんですが、大学生のときに、ストリートミュージシャンの知り合いの勧めからアコースティックギターの弾き語りをやっていたこともあり、そこに関しては特に悩むようなことはありませんでした。

――人気ミュージカルに出演されたことで、心境の変化はありましたか?

 人前に立つことで、とても充実感を得ることができました。また、お客さんがとても熱狂的で、みなさんの反応がダイレクトに伝わってくることで、ちょっとした快感を覚えるようにもなりましたね。また、それが縁でアニメの声優のお仕事もさせていただけるようになりました。

2017.07.07(金)
文=くれい響
撮影=松本輝一