音はほとんどしない
静かなる家電

 スイッチを入れてから、時々様子を見ていたのですが、氷砂糖がゆっくりと溶けているのがわかったぐらいで、あとは特に変化なし。気になる水分量もこの状態ではわからず。これで本当に作れるの? と疑心暗鬼になったのも事実です。

 夜中もじっくりと加熱を続ける本体。ヒーターで加熱するのですから、音はまったくしません。これは壊れたかもしれないと思い、時々チェックしたのですが、見た目の変化はほとんどありません。ただ、本体がほんのりと温かくなっていたので、ちゃんと動いているのだなと確信できました。

 常々、家電は静かであるべきと思っているのですが、運転音がなさ過ぎるのも不安になるものです。人間ってワガママな生き物ですね。

 そんな私の不安なぞ気にせず、フルーツビネガーメーカーは、コツコツと加熱を続けているのでした。いやー、実に健気だ。

 そして24時間が経過。ライトがブルーからオレンジに変わって、完成を知らせてくれました。

 えらいぞ、フルーツビネガーメーカー。黙々と仕事をこなす、有能な家電です。

 果たして気になる水分量は? フルーツはどうなっているのでしょうか? チェックしてみましょう。

 おー! ちゃんと出来ています。しかも水分量も増えています。良かった。安心しました。

 そして、原液をそのままグラスに入れてみました。見て下さい、この赤! 天然の赤ですよ。きれいですね。

 ふんわりと甘いイチゴの香りと、ほんのりとした酸味ある香りが漂い、早く飲みたい! と気がせいて、ぐいっと飲んでみました。

 ……ダメです、酸っぱすぎてむせました。薄めるのを忘れておりました。原液で飲んだらいけません。

 次は氷を入れて、半分ぐらいの水で薄めて飲んでみました。これでもちょっと濃かったのですが、非常に美味しい!

 氷砂糖とイチゴの甘さのあとに、お酢の酸味がゆっくり追いかけてくる感じ。爽やかな味わいで、口当たりもマイルド。

 水で割るのも美味ですが、炭酸水で割ってみたところ、爽やかさがアップ。炭酸割りもかなりイケます。

 さらに、夜は赤ワインと割って飲んでみましたが、サングリア風な味わいで非常に美味しかったです。

 イチゴとブルーベリーも形がきちんと残っているので、そのまま食べても美味しいですし、グラニュー糖を加えて加熱してジャムを作るのも良いですね。

 レシピブックには、セロリやキュウリ、ピーマンを使ったピクルスや、ライム&レモン&ミントのビネガーのほか、今人気の甘酒や梅酒などのレシピも掲載。完成したビネガーのアレンジレシピも紹介しているので、料理にお酢を使いたい人にも最適です。

 紅茶やスムージーもいいけれど、季節に応じて、旬の食材を使ったフルーツビネガーを作って、お酢ライフを満喫してみるのもオススメです!

にしかわゆみこ
総合家電アドバイザー。雑誌やWebを中心に家電の最新情報から女性に嬉しい便利な使い方などを紹介。趣味は食べ歩きと映画鑑賞。好きな映画をみて美味しいお酒を飲むのが至福の時!

Column

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2017.05.26(金)
文・撮影=にしかわゆみこ