世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、交替で登板します。

 第146回は、カジュアルに楽しむドバイを芹澤和美さんがご紹介!

仕事を終えた金曜夜、羽田から出発

宿泊先に選んだのは、「アナンタラ・ドバイ・ザ・パーム・リゾート&スパ」。人工島に位置するここは、高層ビルが林立する街の喧騒とも無縁だ。

 今年ずっと気にかけつつもそのままになっていた、2016年11月で無効となるスターアライアンスの6万マイル。1月にカナダ・バンクーバーへ旅行する予定でマイレージ特典旅行の手配をしていたものの急用でキャンセル、そのまま宙に浮いていたものだ。多額の手数料を払ってマイレージを取り戻すよりは、より少ない手数料でどこかに飛んだほうがいい。

旅先に選んだのはドバイの人工島「パーム・ジュメイラ」。砂漠に海水を引いた人工のマリーナも見てみたかったのだ。

 そんなわけで、10月に急遽計画したプライベート旅行。仕事の都合上、使える日数はマックス4日。せっかくなら、バカンス気分を味わうべく、馴染みのないところ、より遠いところを選びたい。もちろん、安全な場所であることは不可欠。

 そこで選んだのは、ドバイ。10年前にスターアライアンスの世界一周航空券を使った取材をした際に1泊したけれど、滞在が短すぎて満喫できなかったし、新しくできた人工島も気になる。調べてみると、ANAとタイ国際航空を使い、片道3万マイルで行けるではないか。往路はさらに3万マイルを使ってビジネスにアップグレードし、ドバイ旅行を決定!

経由地のバンコク・スワンナプーム国際空港では、タイ国際航空のラウンジに付設されたスパでフットマッサージ。リフレッシュしてドバイへ。

 旅のスケジュールは、仕事を終えて金曜夜に自宅を出発(フライトは土曜深夜0時半)、バンコクを経由して土曜19時にドバイ着、日曜と月曜はホテルでのんびりして、月曜夜遅くにドバイ発、火曜午後に羽田へ帰るというもの。

 一見すると慌しそうだが、ドバイは中東諸国やヨーロッパの富豪がバカンスを過ごす保養地。彼らを真似てホテルでゆったり過ごすのが、この旅の目的だ。つまり、ホテル選びがとても重要になる。

とにかくのんびりしたい。そのことを一番の目的に選んだホテルは、人工島にある「アナンタラ・ドバイ・ザ・パーム・リゾート&スパ」。

 選んだのは、「アナンタラ・ドバイ・ザ・パーム・リゾート&スパ」。

 以前にタイのゴールデントライアングルにある「アナンタラ・ゴールデン・トライアングル・エレファントキャンプ&リゾート」でエレファントトレッキングを体験して以来、ローカル色を強く出したアクティビティーがとても気に入っているホテルブランドだ。ここなら、短くても楽しいバカンスが過ごせそう。

2016.12.24(土)
文・撮影=芹澤和美