世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、交替で登板します。
第138回は、芹澤和美さんが南アフリカの多彩な魅力を探ります。
贅沢な空の旅で大自然が待つ南アフリカへ
毎日うだるように暑い日本の夏。こんな季節に行きたいのは、爽やかで快適な気候のところ。そこで、以前から予定していた南アフリカの旅を、7月に決行することにした。
日本とは季節が逆になる南半球には多くの国があり、気候もそれぞれだが、南アフリカは晩秋から初冬を迎えた頃。国土が広いためエリアによって気温は異なるけれど、7月の日中はほぼ、快適に過ごすことができる。
日本から南アフリカへは直行便がない。ならばいっそのこと、トランジットの時間も空の旅も、ラグジュアリーに楽しんでみたい。そこで選んだのはエミレーツ航空のビジネスクラス。都内に住む私にとっては、羽田から出発できること、深夜便なので出発日も一日仕事ができることも、大きなメリットだった。
羽田の出発時間は深夜0時半。シートについてすぐにサービスされるシャンパンには、温められたナッツが添えられていた。一日仕事をして疲れた身体には、こんな小さな気配りが嬉しくなる。広々とした座席の操作はボタンひとつでできてとても簡単。希望すればマットレスも敷いてもらえるので、深夜フライトでもぐっすりと眠ることができた。
右:アメニティはブルガリ。これは女性用で、男性用もある。エコノミークラスのアメニティも6種類あるのだそう。
ドバイまでのフライトは約11時間。おいしい機内食を食べ、一眠りして、最新映画を見たりパソコンで仕事をしたりしている間に到着。映画のプログラムは豊富なうえ、タッチパネルで簡単に操作できるので、メカ音痴の私もストレスを感じることはまったくなかった。フライト中に、カメラやiPhoneなどの充電もしっかり完了。
右:トランジットのドバイ国際空港では、エミレーツラウンジでリフレッシュ。
乗り継ぎはドバイ国際空港。ショッピングも気になるところだが、次のフライトまでの4時間をビジネスラウンジでゆっくり過ごして、いざ、南アフリカのヨハネスブルグへ。
2016.08.25(木)
文・撮影=芹澤和美