キュートなクッキーは食べ出したら止まらない!

 店内の棚には焼き菓子やクッキーが並んでいます。

「ヌストルトヒェン」240円、「ヴィーナーコングレストルテ」300円。

 くるみ、ハチミツ、カラメルの小さなタルト「ヌストルトヒェン」は、層にした生地のさっくりした歯触り。甘さはうんと控え目で、食べやすい。

 “ウィーン会議のトルテ”という意味の「ヴィーナーコングレストルテ」は、くるみとアーモンド、ハチミツのカラメル焼き菓子。香ばしさとカラメル独特のほろ苦さもあって、コーヒーにぴったり。

手前から「キプフェル」200円、「フロレンティナー」1袋2個260円。

 アーモンドたっぷりの「フロレンティナー」は、サクサクした歯応え。これもコーヒーによく合います。

 「キプフェル」は、三日月の形をしたクッキーに、アンズジャムをサンド。チョコでコーティングしてあり、その風味が効いています。コーヒーとの相性抜群。

 愛らしいクッキーも、ご紹介しておきましょう。

左から、「ケーゼケクセ」「ケーゼココスバル」「ツィトローネンシュニッテン」各1袋380円。

 「ケーゼケクセ」は、エダムチーズとクルミを使った甘くないクッキー。

 「ケーゼココスバル」は、クリームチーズ、ココナッツ、木イチゴジャムのクッキー。

 「ツィトローネンシュニッテン」は、アイシングで仕上げたレモンクッキー。

 それぞれ、一口サイズで口溶けもよく、とても食べやすい。食べ出したら止まらなくなってしまいます。

チーズケーキ2種。左から「トプフェンオーバーストルテ」400円と、「ケーゼスフレトルテ」400円。

 三好さんが作るウィーン菓子は、どれもとても優しい味わいと口溶け。京菓子につながる優雅な風味です。

 「マウジーとは、ドイツ語で愛しい人への呼びかけの言葉。愛する人への心を込めたお菓子です。お菓子好きな外国人のお客様も多いんですよ」と微笑みます。

 上品でほんのりした味わいのウィーン菓子でおやつタイムを。

「ウィーン菓子 マウジー」
所在地 京都府京都市北区紫竹西高縄町82-1
電話番号 075-495-7470

宗田洋子(そおだ よおこ)
ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2016.06.26(日)
文・撮影=そおだよおこ