小麦ふすま

 小麦の製粉工程で取り除かれる「小麦の皮」の部分で「ブラン」とも呼ばれます。

 お米でいうところの「米ぬか」にあたり、食物繊維や鉄分、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅などの栄養素が豊富に含まれています。なかでも注目したいのは食物繊維の働きで、これは炭水化物などの糖の吸収を緩やかにしてくれるため、血糖値を急激に上げることを防いでくれます。またふすまの食物繊維は不水溶性のため、便のカサを増やし便秘を改善する効果があり、便秘で悩む方は小麦粉を使った料理や菓子作りの際にふすまを1、2割加えると良いでしょう。

 マクロビ的には、食材を丸ごといただく「一物全体」の考えから、製粉時に除かれるふすまはぜひ食べていただきたいもの。スーパーでは手に入りにくい食材ですが、ネットの健康食品を扱うサイトで購入できます。

2016.02.19(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平