穀物や野菜を中心とした食事法、マクロビオティック。この連載では旬の食材を使った簡単マクロビレシピを紹介します。オールベジとは思えないしっかりしたおいしさと食べごたえは、週末のブランチや友人の集まるパーティレシピにもぴったり。ストイックになりすぎない「ゆるマクロビ」をはじめましょう。
ひじき味噌と 「カイワレ大根」のサラダパスタ
体を温める陽性食材の味噌に、カルシウム満点のひじきを合わせ、ひじき味噌を作ります。仕上げにカイワレ大根を加えてパスタにからめれば、新感覚の和風サラダパスタの完成です!
味噌にはカルシウムの吸収に欠かせないマグネシウムが豊富に含まれており、ひじきに含まれるカルシウムを効果的に摂りいれることができます。またカイワレ大根にふくまれるビタミンCがひじきの鉄分の吸収を高めてくれるので、貧血予防にも効果的な組み合わせです。
骨美人、血液美人を作る、ひじきと味噌、カイワレ大根のゴールデントリオの実力を、美味しいハーモニーで実感してくださいね。パスタソースとしてだけでなく、野菜スティックや温野菜サラダにもおすすめです。
【旬の食材】カイワレ大根
「カイワレ大根」は日本が原産の、大根の種の発芽野菜(スプラウト)です。
最近、栄養価が高いことで注目されている発芽野菜の中でも最もポピュラーで、また水耕栽培で安定した供給ができるため、一年中スーパーで手に入れることができる食材です。
大根と同じくジアスターゼを含んでいるので、消化を助け胃腸の働きを整えてくれるほか、緑色の部分には強い抗酸化力を持つクロロフィルが豊富で、ガン予防にも効果があると言われています。
マクロビ的にはやや陰性に属しますが、体を冷やすほどの量を食べることはめったにないので、それほど心配しなくても良いでしょう。メイン食材として料理に使う時には塩をきかせる、味噌や醤油などで味付けする、さっと加熱するなどの工夫をすれば安心です。
またカルシウムも含んでいるので、カルシウム不足が気になる方はミネラル豊富な海藻と組み合わせて摂ることを意識すると良いでしょう。
2016.01.29(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平