見ごたえのある現代アートコレクション
 シンガポール美術界のパイオニアといわれているリュウ・カンの作品。「Artist and Model」Liu Kang画(1954年 油彩) 「DBSシンガポールギャラリー」に展示されている。
シンガポール美術界のパイオニアといわれているリュウ・カンの作品。「Artist and Model」Liu Kang画(1954年 油彩) 「DBSシンガポールギャラリー」に展示されている。
64000平方メートルというシンガポール最大の美術館には、2つの常設展示室があって、「DBSシンガポールギャラリー」には19世紀以降のシンガポール芸術家の作品が展示されている。植民地時代から現代までの、この国のアートを感じることができる。
 シンガポールでもっとも国民から愛されているといわれる、ジョージェット・チェンの作品。「自画像」Georgette Chen画(1946年 油彩)
シンガポールでもっとも国民から愛されているといわれる、ジョージェット・チェンの作品。「自画像」Georgette Chen画(1946年 油彩)
もうひとつが「UOB東南アジアギャラリー」で、東南アジアの19世紀以降の作品が400点ほど展示されている。東南アジア諸国の違いと共通性を、アートを通して認識できる仕組みだ。
特別展では、協力関係を結んでいるパリの「ポンピドゥーセンター」やロンドンの「テートギャラリー」とのコラボレーションが予定されていて、こちらも興味深い。パリの「オルセー美術館」や日本の「東京国立近代美術館」「福岡アジア美術館」ともパートナーシップを締結しているので、さらに面白い企画展が展開されそうだ。
日本からわずかなフライトで行ける美術館で、充実した展覧会が楽しめるようになる。
 ドームが印象的な旧最高裁判所の外観だが、実はこの建物にはもうひとつ隠れたドームがあって、今回のリノベートで一般の知るところとなった。展示作品を楽しみながら、建築作品も堪能というわけです。
ドームが印象的な旧最高裁判所の外観だが、実はこの建物にはもうひとつ隠れたドームがあって、今回のリノベートで一般の知るところとなった。展示作品を楽しみながら、建築作品も堪能というわけです。
作品展示は室内だけでなく、旧市庁舎サイドの5階にあたる屋上庭園もギャラリーとして使われている。こちらの展示鑑賞は無料。屋上には他にも広場があったり、バーもあったりと充実。
で、この屋上からはシンガポールの夜景が一望にできて、なかなかロマンティックなのだ。レストランもあるので、夜景を眺めながら舌鼓もOK。実にいろいろと集客を考えた美術館といえる。
 Ng Teng Fong 屋上庭園ギャラリー。美術館創設に多大な貢献をしたファミリーの名前を冠したスペースになっている。
Ng Teng Fong 屋上庭園ギャラリー。美術館創設に多大な貢献をしたファミリーの名前を冠したスペースになっている。写真(c)National Gallery Singapore
National Gallery Singapore(ナショナル・ギャラリー・シンガポール)
所在地 1 St. Andrew's Road
電話番号 +65-6690-9400
URL http://www.nationalgallery.sg/
- date
- writer
- staff
- 文・撮影=大沢さつき
- category
 
               
            
 
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
               
               
               
               
                



 
                 
                 
                 
                 
                 
                