実はノンビリ長逗留するにもピッタリ!

 「カペラ」が洗練された、アーティスティックなホテルなのは間違いないが、このホテル、実はノンビリ長逗留にもピッタリのホテルだ。

シンガポール自体も島だが「カペラ」のあるセントーサも小さな島。この島全体はアミューズメントパークみたいな場所だが、ホテルに到着すると、別世界の静寂に迎えられる。3つのプールとテニスコートがある。

 何しろ静かだし、各部屋広いスペースが確保されているので、快適この上ない。サービスも付かず離れずのほどよい親密感がスマートで、さすがのレベル。しかも、このホテル、ゴルフ好きには堪らない名門ゴルフ場「セントーサ・ゴルフコース」を備えているのだ。予約至難のこのコースだが、宿泊客は優先的に予約を受け付けてくれるという。

ザ・ライブラリーは、自由にソフトドリンクや軽食がつまめるラウンジといったところ。パーソナルアシスタントに、旅情報を聞いたりアレンジを頼んだりします。

 シンガポールの食事はまずおいしいがデフォルトなので、客の舌もそうとうに肥えているが、ここのメインダイニングは中華。コロニアル棟に、おしゃれに設えたレストランも間違いないところ 。夜遅い到着だったので、ルームサービスでしか味わえなかったのだが、いや、もう頰っぺたが落ちる。おいしゅうございました。

メインダイニング「カッシア」には個室もあり、またアウトドアテラスのテーブルもある。

 リゾートとなればスパも重要。ここの「アウリガ・スパ」はジモティにもとっても人気で、週末の予約は満杯とのこと。マレーと中国の文化からヒントを得た、大自然のリズムを大切にしたトリートメントが評判だ。シンガポールならではのオリジナルな施術は、ちょっとよそでは味わえないもの。部屋をリザーブしたら即、スパの予約を入れるのが鉄則だ。

スパのカップルルーム。トリートメントルームは明るく軽やかな雰囲気。
スパへは、魚の流れと水際の小道を歩いて行く。

 シンガポールにはそれこそ超一流のホテルがひしめいているけれど、ここ「カペラ」が静寂と得難いサービスと上質なセンスでもって、独自性を打ち出しているのは確かだ。日本からのゲストはビジネスマンとハネムーナーが多いらしいのだけれど、モッタイナイ。モダンアートを鑑賞がてら、ぜひ出かけたいホテルだ。

Capella Singapore(カペラ・シンガポール)
所在地 1 The Knolls, Sentosa Island, Singapore
電話番号 +65-6377-8888
URL http://www.capellahotels.com/singapore/

【日本での問い合わせ先】
ザ・リーディング・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド

フリーダイヤル 0120-086230

大沢さつき(おおさわ さつき)
大好きなホテル:LAPA PALACE@リスボン
大好きなレストラン:TORRE DEL SARACINO@ソレント
感動した旅:フィリピンのパラワン島ボートダイビング、ボツワナのサファリクルーズ、ムーティ指揮カラヤン没後10周年追悼ヴェルディ「レクイエム」@ウィーン楽友協会
今行きたい場所:マチュピチュ

Column

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2016.01.05(火)
文・撮影=大沢さつき