観る側の想像力を飛翔させる展示

伊東豊雄+乾久美子+藤本壮介+平田晃久+畠山直哉《陸前高田の「みんなの家」》Photo:HATAKEYAMA Naoya

 東日本大震災は建築家に大きな課題を突きつけた。「より巨大で強固な建造を」との発想では対処不能な自然の猛威とどう向き合うか。エネルギー問題はどうする。生活のありようと暮らし方に新しい提案ができるか……。明快な答えに至らないにせよ、光明を見出そうと心ある建築家はもがく。

 その取り組みの一端を展示で見せようというのが同展。伊東豊雄らの「みんなの家」プロジェクトなど実践の足跡を辿れる。

『3.11以後の建築』
会場 水戸芸術館現代美術ギャラリー(茨城・水戸)
会期 開催中~2016年1月31日(日)
料金 一般800円(税込)ほか
電話番号 029-227-8111
URL http://arttowermito.or.jp/

2015.12.19(土)
文=山内宏泰

CREA 2016年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

冬にしたいふだんのこと、と映画

CREA 2016年1月号

冬にしたいふだんのこと、と映画

定価780円