接待たけなわ! やっぱり霜降りはいい……☆

心を打つ美しい霜降り。しかしこの大きさと絶妙な厚み。これを包丁で切ってるなんて信じられない

 延々と(魚の)お刺身などを出さない所が潔いですよね。ここからはすぐにすき焼きが始まる。見よ! この美しい霜降りを! 最近、赤身肉が大人気だし、実際美味しいけど、やっぱりすき焼きには霜降り。見ているだけでとろけそうなかんじでしょう。特選の松阪牛を使っていて、スライサーではなく職人が一枚一枚切り出すことで絶妙なとろけ具合が演出できるらしいのだ。包丁技は魚だけに使うものではないと心に刻む。

 しかも、ここは接待。自分たちでやる作業はいっさいない(あ、卵は「溶いておいて下さいね☆」と言われました)。一番上に載っているため息うっとり霜降りが、一番肉として熟練したお姉さんの手によって調理される。そして上座の上座に座っている私の卵へ。同じももの霜降り肉でも部位によって脂の具合が違い、味わいも食感もいろいろ。順番に焼きながら、すべて最初の美味しそうなところが上座の上座にまず最初に届く。接待の威力ってすごいのである。

 とろけるような食感のお肉に濃厚な生卵が絡みつき、すき焼きって本能に響く美味しさ。私は左手に白いご飯を持つ体勢で、さらに美味しさは真骨頂(だと私は思う!)へ! はっと気づいたら追加肉していたから恐ろしい。気兼ねなく、美味しいねえ、とろけるねえと悶えながら食べたお肉はやっぱり美味しかった、とYくんはいう。うんうん、だから早く出世して、支払い込みのリアル接待をしてほしいものである。

Column

北條芽以のLOVEレストラン

美味なるLOVEなひと皿を求めてレストランに通う日々。
著者が偏愛する、この季節、このお店のLOVEはいったい何? あなたの次のレストラン選びに参考になること間違いなし!

2011.11.15(火)
text:Mei Hojo