オアシスのようなアラビアンラグジュアリー

まるで南の島のリゾートにあるような、「アナンタラ・デザート・アイランド・リゾート&スパ」の広々としたプール。ヤシの木の種類が、ナツメヤシなので、かろうじて中東ということを思い出させてくれる。

 シルバニヤス島には、タイに本社があるアナンタラ・ホテルズ・リゾーツ&スパが経営する3軒のリゾートがある。そのうちの2軒はヴィラスタイルで客室数も少なく別荘のような雰囲気。同経営なので、どのリゾートに滞在しても行き来は自由だ。

 そして、メインとなるリゾートが「アナンタラ・デザート・アイランド・リゾート&スパ」だ。ここはもう、砂漠のオアシス的な、というよりも、王侯貴族気分で滞在できるアラビアのラグジュアリーリゾートだ。

車寄せには大きなテントが張ってありアラビアンムードたっぷり!
ロビーもエキゾチック! 遥か上方の天井から下がるランダムな長さのライトがいい感じ!

 エントランスのテントからしてアラビアンムードたっぷり。ロビーに入るとそこはもう別世界! 遥か上にある天井からはエキゾチックなライトがいくつも下がっていて豪華だ。アラビアンコーヒーとデーツ(ナツメヤシの実)が置かれていて、滞在ゲストがいつでも楽しめるようになっているのもアラビアンスタイル。

 サファリドライブとラグジュアリーリゾートという、一見ミスマッチにも思える組み合わせが、ここなら叶ってしまうのだ。

メインレストラン「ザ・パーム」は、中央が吹き抜けになっていて豪華な雰囲気!
質の高い技術で定評がある「アナンタラ・スパ」。アブダビにいながらにして、タイ人セラピストの本格的なアジアンマッサージを楽しむことができる。

 アジアンスパの本拠地、タイに本社があるリゾートだけに、スパにも力を入れていて、海が見えるトリートメントルームも広くて心地いい。他の2軒の姉妹リゾートにはスパがないが、ここのスパを利用することができるというのも姉妹リゾートならでは。乾燥した砂漠地帯ということを忘れさせてくれるようなリゾートだ。そんなスパ施設を見せてもらい、今回は時間がなかったけれど、「次回はスパも必ず!」と心を残したのだった。

メイン棟と少し離れた場所にあるアラビアン&アジアンレストラン「アムワジ」。ビーチ側では、たき火を囲んでアペリティフやシーシャ(水タバコ)を楽しむことができる。
アラビアンスタイルのソファでくつろぎながらシーシャというのもいい。

 夜になると、カクテルタイムにはアラビアン&アジアンレストラン「アムワジ」の前でたき火が行われる。ここでシーシャ(水タバコ)を楽しむのもいいし、カクテルを傾けながら夕焼けを楽しむのもいい。こちらは、メインレストランに比べてこぢんまりとしているので、落ち着いて食事することができる。私は、こちらでは夕食だけいただいた。食事前には砂の上にソファを置いてもらってくつろぐことができて、アラビアンナイトを満喫できた夜だった。

1ベッドルーム・アナンタラ・プール・ヴィラのベッドルーム。これだけの施設が整っていながら、客室60室、ヴィラ4棟というこぢんまりとした規模だ。

Anantara Desert Island Resort & Spa
(アナンタラ・デザート・アイランド・リゾート&スパ)

所在地 Sir Bani Yas Island, Abu Dhabi, United Arab Emirates
電話番号 +971-2-801-5400
URL http://desertislands.anantara.jp/

2015.07.01(水)
文・撮影=たかせ藍沙