エティハド航空のリュクスな空間でゆったり休息
ビジネスクラスのシートは、2-4-2という配列。通路側の席が少し前にあって互い違いになっているので、窓側や中央の隣の席からもシートを横切らずに通路に出ることができる。シート番号が書かれたキノコのような形をした(多分モスク、笑)飾りがかわいい。
ゆったりとして、プライバシーも確保されているビジネスクラスシート。クッションの柄が個性的だ。
日本からアブダビまでは、エティハド航空の直行便が飛んでいる。UAEのアブダビを本拠地とする中東の航空会社だ。前述の『セックス・アンド・ザ・シティ2』の中にも、ラグジュアリーなファーストクラスのシーンがあるが、映画から5年、中東系のフライトはさらに豪華になって話題となっている。
今回、路線が違うということで見せていただくことはできなかったが、世界でもっとも豪華なシートのひとつ、シートと言うよりは「個室」、いや、「住居」と呼ぶべきかもしれない。エティハド航空の「ザ・レジデンス」は、リビング、バスルーム、ベッドルームの3室で構成されているという、驚きのスイートなのだ! 2014年末に、アブダビ-ロンドン間で運航を開始したばかり。いつか実物を見てみたいものである。
女性用のアメニティにはコットンと綿棒が入っていて嬉しい。ほかに、アイマスク、ソックス、イヤウイスパー、歯ブラシ&歯磨き粉、そして、ギリシャのホメオパシー(自己治癒力)を重視した薬局がルーツという「コレス」のリップクリームとハンドクリーム。ポーチはUAEの伝統的な織物「サドゥ」のオリジナル柄だ。
そして、今回私が利用したのはビジネスクラス。もちろん、こちらもとても快適だ。日本からアブダビまでのフライトは夜便なので、身体を伸ばしてぐっすり休むことができるシートは何より。ふかふかのスリッパと、キルティングと起毛のリバーシブルのブランケットも心地いい。アブダビには早朝に着くので、リゾートのチェックインまで時間が空くようなら、アブダビの到着ラウンジも使うことができる。
懐石料理の、先付け、8種類の前菜、向付けの後の、吸い物、台の物、煮物、ご飯、そして漬け物。この後に季節のフルーツと続く。牛蒡と人参の炊き込みご飯もほっとしたけれど、煮物の大根の鶏そぼろ餡かけと焼きなすが美味しかった。お供はワインではなくお酒をチョイス。兵庫の「辛丹波荒事にごり」は香りがよくて和食によく合った。
機内食には、懐石料理のメニューがある。海外に降り立つ直前まで日本の味を楽しむことができるのだ。日本で調理されているだけあって味もなかなかのもの。日本人キャビンアテンダントの方も乗務されているので、何かと細々と気を遣ってくださる。ワイン選びに迷ってしまったので、テイスティングをお願いしたら、ワイングラスを3脚持ってきてくださったため、好みのタイプのワインを選ぶことができた。
食後は、シートをフルフラットベッドにメイキングしていただき、ぐっすり休んだ。12時間15分のロングフライトにもかかわらず、あっという間に到着時間となったのだった。
アブダビの空港ターミナルは、まるでSF映画のセットのような異空間! この丸いアトリウムから放射状に搭乗口が延びていて分かりやすい。
エティハド航空
URL http://www.etihad.com/ja-jp/

Column
トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート
大都会から秘境まで、世界中を旅してきた女性トラベルライターたちが、デジカメのメモリーの奥に眠らせたまま未公開だった小ネタをお蔵出し。地球は驚きと笑いに満ちている!
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