家事時短で家族団らんの時間を生み出す

 24時間フル稼働の北本さんが、普段の家事で重宝しているのは、ウォーターオーブン「ヘルシオ」だ。大きなオーブンにチキンやスペアリブを入れてスイッチをおせば、30分は火の前に立たずにすむ。見栄えが良く、料理に高級感が出て、おいしくできあがるのもうれしい。また従来のオーブンと違い、蒸し料理と焼き料理が同時にできるのも時短に貢献してくれる。

豪華で手がかからず、おいしくできる。今日はピザをサッと手作り。

 もうひとつは、食洗機。「食洗機に入れて、スイッチを押す」「中の食器を取り出してしまう」などの作業は、子どもにもやりやすいお手伝いのひとつだ。北本家では、多い日で1日4~5回食洗機が大活躍している。

 こうして少しずつ余った時間は夜の貴重な団らんタイムに充てることができる。

 夜、比較的帰りの早い夫もいっしょになって家族で遊ぶ時間は、北本さんにとってかけがえのない時間だ。ダイニングテーブルを使って卓球、床に座ってハンカチ落とし、ドンジャラなどのファミリーゲームで、短時間ではあるが家族全員で遊ぶ。

ダイニングテーブルの上を片付けて、今夜は卓球大会!

 また、急な仕事などが入るためになかなか遠出の家族旅行などができない北本家にとって、おでかけの定番は近場のスーパー銭湯だ。ゆったりと大きなお風呂につかり、のんびり過ごす。施設内のレストランで食事をすれば、子どもたちも大喜び。北本さん自身も大いにリフレッシュできる。子どもが普段と違う様子はないか、チェックする貴重な時間でもある。

 子どもたちがぐっすり眠ってから、さらに仕事に励む毎日だ。

 北本さんは体調を崩した時に、自分の命の儚さを感じたという。

「自分は明日死ぬかもしれない。それなら今やるべきことは子どもの自立心を育てることと、子どもが親になった時に彼らを支えられるような世の中を作ることではないか」

 そんな社会のシステムを作りたい。夢は大きく、道は険しい。

 やっと会社は3期目で、まだまだタイムマネジメントもうまくできていないと苦笑する北本さんだが、「20年後、子どもたちに『いいシステムを作ってくれたな』と思ってもらえるような会社にできれば」と、道なき道を探りながらの奮闘は続く。

Column

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2015.06.08(月)
文・撮影=HITOMINA