後半戦はミャンマーヌードル。麺もいろいろ!

 豚肉と小松菜の煮込みもいただいた。シャン民族の伝統料理という説明。シャン民族はタイとミャンマーの国境地帯に住む少数民族だそうで、辛いのかなぁと思ったら、辛いことはあんまりなくて、やっぱりちょっと酸っぱかった。小松菜を大きく使い、クタクタになるまで煮るというのは独特だなぁ。小松菜の個性を引っ張り出している。豚肉もホロホロ。具だくさんスープのようにおつゆまでいただく。

サラッとした煮込み料理は豚肉×小松菜。小松菜は崩壊寸前のトロトロぶり。

 Mayは麺料理も楽しい。春雨あり、きしめんあり、そうめんや焼きビーフンもある。悩んだ挙句に、もちもちしてそうなきしめんの和え麺をセレクト。

 実は実態がよくわからないままカンで注文してしまったが、これが大当たり。ゆで卵やモツ(多分)が入っていて、やっぱり汁が黄色い。これがまた、ちょっと酸っぱくて、ココナッツミルクが入っているのかまろやかでもあり、う~ん、なんだこれ。

こちらも黄色いのだがサラダのような強い酸味ではない。ゆで卵っていうのがふるってる。

 それから、「麺にお好みで入れてくださいね~」と言われたえびふりかけもおいしかった。これは、唐辛子が入っていていきなり辛い。辛いけど、基本干しえびなので、うま味調味料にもなる。サクサクした食感にもなって、目先が変わる。まあ、便利、と思ったら販売もしていた。Mayさん、やるぅ!

ふりかけはトッピングとして置かれている。チャーハンなどにも合いそう。

 出会った当時からかわいいながらもデキる女オーラを静かに放っていた、私と同じ名前のMayさん。日本で長年お店を続けるのは大変だったと思うが、スタッフを雇い、常連さんもたくさんいて、お店が愛されている様子にしみじみうれしくなってしまった。

 今回は「よくわからない」が多くてごめんなさい。いつかMayさんにちゃんと話を聞こうと思います。この妙にハマる黄色くてちょっと酸っぱい味たち。すぐまた食べたくなる魔性の味だ。この夏は目黒のミャンマーに通いそうな恋の予感。

May
東京都品川区上大崎2-16-1 目黒開発ビル5F
電話番号 03-6721-7206
[2015年3月来訪]

北條芽以(ほうじょう めい)
神奈川県鎌倉市生まれ。情報誌編集者を経てフリーライター、料理本の編纂を行う。好きなのは炭水化物(特にごはん)とお肉の組み合わせ。お酒はあまり飲めない。「左手にごはん茶碗を!」

Column

北條芽以のLOVEレストラン

美味なるLOVEなひと皿を求めてレストランに通う日々。
著者が偏愛する、この季節、このお店のLOVEはいったい何? あなたの次のレストラン選びに参考になること間違いなし!

2015.05.06(水)
文・撮影=北條芽以