卵液にひと晩漬けて焼くフレンチトースト!
いよいよ、フレンチトーストの見参である。角食パンの耳を落とし、あの有名なホテルオークラばりにひと晩卵液に浸けたという。これがピシッと敷かれたお布団だったらバフォーン! と突っ込みたくなるような、ふわふわとして、しかも折り目正しいフレンチトーストだ。
それだけでは食感が寂しいせいか、ローストアーモンドもたっぷりのせて、カリカリさせている。生クリーム、フルーツ、シロップもついていたが、最初からちょっとはちみつもかかっているし、なにもなくていいくらい。結局、フレンチトーストはフレンチトーストだけで楽しみ、そのあとに「秋のフルーツの生クリームあえ」を食べるような事態に。いちごなら一緒に食べてもいいかも!
ほかにも高級パンを使ったメニューがいろいろあって、ちなみにモーニング営業も始めたそう。最近、高級食パン流行りでいろいろ食べる機会があるけれど、このフレンチトーストは足をのばす甲斐があると思う。また、路地をくねくね歩いて訪れたい!
余談だが、高級パンメニューで満腹になったら、ぜひ行っていただきたいのがすぐ近くの「三留商店」。文豪も愛した「薬膳ソース」で有名だけれど、昔から"食のセレクトショップ"として遠方から買い物にくる人も多い。クリスマスにはイタリア・カラメッラ社のパネットーネを予約販売しており、これがとんでもなく美味。クリスマスからお正月を過ぎてもおいしい発酵菓子なので、ひとり暮らしでグズグズ楽しんでしまう。顔をうずめてスーハースーハーするだけでうっとりの焼き菓子、機会があったらお試しを。
カフェルセット鎌倉
所在地 神奈川県鎌倉市坂ノ下22-5
電話番号 0467-38-5700
[2014年10月訪問]
北條芽以(ほうじょう めい)
神奈川県鎌倉市生まれ。情報誌編集者を経てフリーライター、料理本の編纂を行う。好きなのは炭水化物(特にごはん)とお肉の組み合わせ。お酒はあまり飲めない。「左手にごはん茶碗を!」
Column
北條芽以のLOVEレストラン
美味なるLOVEなひと皿を求めてレストランに通う日々。
著者が偏愛する、この季節、このお店のLOVEはいったい何? あなたの次のレストラン選びに参考になること間違いなし!
2014.10.22(水)
文・撮影=北條芽以