LOVE:えびワンタン
ヒラヒラもっちもちの皮。これぞ、ザ・上海スタイルのワンタン
中目黒|百年ワンタン
中目黒の裏路地は気が抜けない。フラフラ歩いていると大好物のお店がポンと現れている。去年「ヒルバレー(HillValley)ポップコーン」ができたときもそうだった。そもそもポップコーンが好物だと公言していたら「なにやらポップコーン屋ができている」と察知したご近所さんが知らせてくれた。空気だけで弾けさせたエアーなやわらかさと、チーズ&キャラメルの甘じょっぱい組み合わせ……このポップコーンの素晴らしさについては長くなるので割愛する。
さて、今度はワンタンである。またまたご近所さんが発見し、ワンタン好きの私に連絡が入った。「ワンタン専門店ができてるよ!」と。とるものもとりあえず駆けつけようとしたらまだお店が完成していなくて、残念ながら食べられず。慌てすぎた。数日後に駆けつけると無事できあがっていて入店することができた。
この時点では実は恥ずかしながら勝手に、より好物の「ワンタン麺」屋さんだと思い込んでいた。食券を買う段になって「あれ、ワンタン麺じゃない……」と静かに落胆する私。肩を落としながら「えびワンタン」のボタンを押し、店員さんに渡す。空いていたせいか、百年ワンタンについて事細かに教えてくれた。店主のおじいさん・おばあさんからワンタンレシピを受け継いだこと、日本のワンタンとはスタイルが違うことなどなど。
そして、私が小さくため息をついたことが伝わってしまったのだろうか、「上海のワンタンはそのものが主食なので大きくて食べ甲斐がありますよ」、そして「ワンタンの皮は中華麺と同じような材料で作っているので麺のように楽しんでくださいね」と、麺がないという心の穴を埋めてくれるナイスフォロー!
2014.08.16(土)
文・撮影=北條芽以