自分とはまったく違う、ギャル男に挑戦した最新作

――今回『僕たちは世界を変えることができない。』の主要キャスト4人のなかでは、最年少ですよね。役柄上では最年長の向井理さん演じる主人公を引っ張っていく、行動力と人脈のある“ギャル男”本田役ですが、いかがでしたか?

 お芝居が始まってしまえば、年齢やキャリアは関係ないし、自分が持っているものを作品のために出すだけと思っています。だから、委縮するようなことはありませんでしたね。自分とは全然違う役なので、すんなり入れたわけではなく(笑)、大学の知り合いや、バラエティ番組で共演していたJOYさんと話しました。それで、どういうテンションや動き、クセなんだろうと、ジワジワ考えて、楽しみながら役作りをしていきました。ただ、本田くんを演じるのには、エネルギーをかなり消費しましたね(笑)。

――カンボジアでのロケを含め、本格的に映画の現場を経験してみていかがでしたか?

 人から話だけを聞くのと、自分で現地を訪れて体験するのでは、全然違うという貴重な体験をしました。リアルな反応にこだわった監督の演出上、できるだけカンボジアの知識を入れなかったのですが、現地では子供たちやHIV患者の問題など、日本にいてはわからなかった衝撃的なことばかり。普段、家にいることが多かったんですが、このカンボジア・ロケを機に、時間さえあれば、都心から離れた場所に一人で出かけるようになりました。今後は、海外にもどんどん行ってみたいです。

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2011.09.18(日)
text:Hibiki Kurei
photographs:Asami Enomoto
styling:Noriko Suzuki
hair&make-up:SHUTARO(vitamins)