スポットライトを浴びて子豚の丸焼きが入場!

 前夜の儀式に朝のプロポーズ合戦、華やかな車のパレードと、続くイベント。でも、ここまではあくまでも余興で、本番はこれから始まるウエディングパーティーだ。会場は、ラスベガス系のリッチなホテル「ウィンマカオ(永利澳門酒店)」のバンケットルーム。入り口には、台湾で製作したという新郎新婦のオリジナル写真集が。

写真集には、ビーチで新郎がバイオリンを奏でていたり、二人でダンスをしていたり、あらゆるツーショットが満載。豪華なアルバムはロケも含め、メイドイン台湾とのこと。

 パーティーの開始時刻は20時だが、ゲストは夕方から早々に来場し始める。これは、会場に隣接する部屋で麻雀を楽しむため。といっても、適当に卓に座り、適当にゲームを始める、といった自由なスタイルだ。これも、中国式のコミュニケーションのひとつなのだろう。

パーティー会場の隣の部屋では、列席者による大麻雀大会。まだパーティーは始まっていないが、しっかり軽食ブッフェまで用意されている。

 開始予定時刻を30分ほどまわった頃、突然、会場の電気が消えて、入り口にスポットライトが。「いよいよ新郎新婦入場か!」と思いきや、ライトに照らされて入場したのは、「子豚の丸焼き」。縁起のいいご馳走をトレーに乗せたウエイターたちの行進で、パーティーは幕を開けた。続いて、松茸入りフカヒレスープにアワビの煮込み……と、次々と豪華な料理が運ばれてくる。

子豚の丸焼き(左)にアワビの煮込み(右)。豪華な祝宴料理が次々と。

<次のページ> パーティは、漫談あり、オペラあり、合唱団ありの一大イベント

2014.09.09(火)
文=芹澤和美
撮影=芹澤和美、西森純子