2_空中に浮かぶ茶室!? 「空飛ぶ泥舟」

 神長官守矢史料館付近の斜面を登っていくと見えてくる、自然に紛れるように佇む建物が「空飛ぶ泥舟」です。2010年に茅野市民館主催のワークショップで制作された茶室で、翌2011年に茅野市民館から現在の場所に移設されました。

 空飛ぶ泥舟は、4本のワイヤーで吊り下げられていて、その高さは地上3.5メートル。木造で屋根は銅板葺きになっています。定員は7人。ハシゴをかけて入室すると窓からは茅野市内を一望できます。

3_本当に低過ぎる「低過庵」

 空飛ぶ泥舟の隣の敷地にある建物が「低過庵(ひくすぎあん)」です。2017年の縄文アートプロジェクトのアート作品として作られた竪穴式茶室です。茅野市民館主催のワークショップとして、地元の職人とワークショップ参加者によって制作されました。

 2層の屋根は、上の屋根が車輪によってスライドして開く仕組みになっています。

2025.10.06(月)
文・写真=石川博也