
2021年の誕生以来、軽井沢のカルチャー発信地として注目を浴びているMMop(モップ)。メルシャン軽井沢美術館跡地をリノベした複合施設にはカフェやレストラン、写真美術館などが点在しており、地域住民や観光客の憩いの場として親しまれている。
自然の中でアート作品を鑑賞し、心をリトリート

MMopとは「御代田(みよた)ミュージアムオブフォトグラフィー」の総称であり、五感で感じる写真体験とものづくりが愉しめる場所、という意味が込められている。
御代田町とタッグを組んでこの事業を手掛けたのが、株式会社アマナだ。同社は広告写真をメインに歴史に残るキービジュアルを数多く手掛けてきた。2018年夏・2019年秋には、御代田町との共同で「浅間国際フォトフェスティバル」を開催。両年ともに約2万人のゲストが国内外から押し寄せ、自然の中でアートフォトを鑑賞するという体験に興じた。


その体験を切り取った形で誕生したのが施設の目玉となる御代田写真美術館だ。こちらではアマナが所有している国内外のアーティスト20人のコレクションを企画に合わせて60点ほど展示している。フォトアートに特化した稀有な美術館は瞬く間に話題となり、各地からアート好きが押し寄せている。
2025.04.30(水)
文=星子莉奈
写真=細田 忠