(5)大藪春彦賞&「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝いた大ヒット作

 連続児童殺害事件を追う捜査官・巻島が、テレビカメラの前で犯人に挑発的なメッセージを放つ。異例の公開捜査がもたらす社会的波紋と、追い詰められる犯人の心理を鮮やかに描いた雫井さんの代表作。2007年の映画化に続き、2025年8月の文庫合本版刊行で再び注目を集めるサスペンスの金字塔、その魅力に迫ります。

「現役捜査官がテレビニュースに連続出演、史上初の劇場型捜査が幕を開ける! 大藪春彦賞&『週刊文春ミステリーベストテン』第1位に輝いた大ヒット作。8月に文庫合本版が新たに刊行されましたのでこの機会にぜひ!」(双葉社 山上輝代範)

(6)雫井さん史上最高の“全部盛り”エンターテインメント

 ここまで文庫本を5冊ご紹介しましたが、最新の単行本として、『互換性の王子』も必読です。二人の御曹司の運命が入れ替わったことから始まる、ジャンルを超越した物語。サスペンス、企業小説、ラブストーリー、家族小説が織り交ぜられた雫井脩介作品は、読者を予測不能な展開へと誘います。人間関係の機微と運命の妙を描いた、著者渾身のエンターテインメントの魅力とは。

「入れ替わった二人の御曹司の運命や如何に――。サスペンスとして開幕し、企業小説、ラブストーリー、家族小説へと多彩な色が重なっていく、雫井さん史上最高の“全部盛り”エンターテインメント作品です!」(水鈴社 篠原一朗)

 各出版社の担当編集者が自信をもってお勧めする、この夏読みたい雫井作品。サスペンスからミステリーまで――あなたはどれから手に取りますか?

検察側の罪人 上(文春文庫 し 60-1)

定価 715円(税込)
文藝春秋
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望み(角川文庫)

定価 748円(税込)
KADOKAWA
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クロコダイル・ティアーズ(文春文庫 し 60-3)

定価 880円(税込)
文藝春秋
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引き抜き屋(1) 鹿子小穂の冒険(PHP文芸文庫)

定価 902円(税込)
PHP研究所
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犯人に告ぐ (上) (双葉文庫 し 29-1)

定価 660円(税込)
双葉社
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互換性の王子

定価 1,240円(税込)
文藝春秋
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2025.08.22(金)
文=「文春文庫」編集部