美女にみとれ、将来の美女に囲まれる

2011年にユネスコの世界遺産に登録されたフィーン庭園は、イランを代表するペルシャ式庭園のひとつ。

 テヘランへと戻る前に、せっかくなのでカーシャーンにある世界遺産、フィーン庭園を見に行くことにした。16世紀にアッバース1世の命によって建てられた美しいペルシャ式庭園で、19世紀の地震でダメージを受けた後に再建されたのだという。その中央の離宮の前に薔薇の植え込みを発見! 水路を配した庭園や、モザイクが見事な建物も美しいのだけれど、ここでもつい薔薇を探してしまう(笑)。

フィーン庭園中央にある離宮。池の周りには薔薇が配されていた。

 華やかなのは薔薇だけではない。とびきりの美女たちを発見! テヘランから来たという彼女たち、写真を撮っていいかと尋ねると眩いばかりの笑顔をくれた。全員がモデルになれそうな美女ばかり。「イランには美人が多い」と聞いていたけれど、まさに、美女揃い。その後も、すれ違った女性が吸い込まれそうなくらいの美女だったりして、写真を撮るのも忘れるほどだった。

テヘランから来ていた女性のグループ。美女揃いでびっくり!

 建物の中では、テヘランからの日帰り社会見学中という女子学生の団体に遭遇。東洋人が珍しいのか、「こっちに来て一緒に写真を撮ってー!」とばかりに、今度はこちらが彼女たちに写真をせがまれる事態に。イランの女性たち、女子学生たちがこんなにオープンでフレンドリーだということに驚かされた。

 庭園を出て、テヘランへの長距離移動の前にランチを食べようとメインストリート沿いのレストランに入ろうとしたところ、目の前に大きなバスが停まった。なんと、中から出てきたのは先ほどの女子学生たち約40人! 再び「わーっ!」と囲まれてしまった(笑)。子供たちだけでなく、お母さんたちにも記念撮影を求められてたいへんなことに。どれだけ日本人がめずらしいんだか(笑)!

左:フィーン庭園の入り口前のみやげ物店で売られていた、乾燥させたダマスクローズのつぼみと花びら。花びらはヨーグルトに載せて食べても美味しいとのこと。
右:イランスタイルのレストランでは、じゅうたんを敷いた桟敷席のような台に靴を脱いで座り、中央にビニールを敷いて料理や飲み物を置いて食事をする。この写真を撮った直後、このレストランは女子学生たちで満席となった。

 さまざまな年代の女性たちと接したことで、イランの女性たちが、オープンで明るいことを知り、予想をいい意味で裏切られた。薔薇三昧と、元気のいい女性達との交流で、女子力がアップした素敵な旅だった。薔薇を追いかけて旅してよかった!

将来の美女たちに、この密度で桟敷席をぐるりと囲まれてしまった! 12~13歳ということなので、日本だと中学1年生だ。

ヴァレ デ ローズ
URL http://vallee-des-roses.jp/

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航130回超・50カ国超、海外スパ取材200軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、楽園写真家三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)など。最新刊は薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)。
Twitter https://twitter@aisha_t
ブログ http://ameblo.jp/aisha

Column

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2014.06.03(火)
文・撮影=たかせ藍沙