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天ぷらの衣はまるでレースのよう
「本日の三種盛り」はひとりのときにおすすめ! これは、その日の気分で店主の佐藤さんが盛り合わせています。欲張りな私にぴったり。これにあとは季節の野菜の天ぷらを注文すれば、完璧です。徹さんの天ぷら衣は、きめが細かくて軽いのでいくらでも食べられるんですが、次の機会のお楽しみということで一日2種くらいまで、と決めています。
ダンナが一緒だとひとり2種類ずつにして、そのうちのどれかを天丼にしてもらい、半分ずつ食べるなんていう小技も使いますが、基本はひとりでゆるっと飲みたいので、それはたまの楽しみにしています。
それにしてもお蕎麦屋さんって、なかなか夜まで開いていないのがさみしい限り。みんなお蕎麦屋さんでガッツリ飲むなんてことをしたら、もっと夜までやってくれるお店が増えるのかしら!? 帰りしな、酔っ払った私がそんなことを徹さんに質問すると「そうですね~。でも、一日に蕎麦打ちできる量もありますしね」と至極真っ当な返事が帰ってきました。
確かに、おっしゃる通り。そうですね、欲張らないで、開いている時間を目指します。こちらの新蕎麦は12月くらいまで楽しめるそうですよー。
手打ちそば さとう
所在地 神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-8-9 鎌工会館ビル1F
電話番号 0467-37-8381
営業時間 11:30~18:00
定休日 月・火曜
赤澤かおり(あかざわ・かおり)
料理雑誌の編集部を経て、フリーランスに。料理と旅の編集者として活動。料理本のほか、30年以上通い詰めるハワイについての執筆、単行本編纂も多数。近著に「人生にはいつも料理本があった」(筑摩書房刊)、編著に「いざ、豊島屋」(KADOKAWA刊)。
Instagram @kaoriakazawa.akalohasunny
Column
赤澤かおりの鎌倉ひとり飲み
鎌倉で暮らしながら、料理編集者として飛び回る毎日を送る、赤澤かおりさん。どんなに忙しくても赤澤さんが元気いっぱいなのは、地元・鎌倉でお酒を飲む時間。このシリーズでは女性のひとり旅も多い鎌倉で、「ひとり飲み」に優しいお店をご紹介します!
2024.11.17(日)
文=赤澤かおり
写真=榎本麻美