この記事の連載
鎌倉で旦那さんと暮らしながら、ハワイや沖縄、もちろん東京でも料理の本を作ったり、取材をしたり。料理編集者・赤澤かおりさんは、どんなに忙しくても元気いっぱいなのです。
忙しい毎日のなかで、ほっとするのはやっぱり、地元・鎌倉に戻って、もしくはおうちで目一杯働いて、お酒を飲む時間。基本的に前々から予約をとるよりも、その日のお腹に聞いて食べたいものと飲みたいものを求めて出かけます。
ふっと時間が空いたとき、ひとりでふらりと出かけた鎌倉で、女性ひとりでお酒を楽しむなら? そんなテーマで聞いた3軒は、ガイドブックに載っているのとはちょっと違う、おいしくて、面白くて、ひとりに優しいお店ばかりでした。
#03は「やっぱりワインが好き!」の巻。
自然派ワインを飲みに行く「TRES」
なんでも飲みますが、基本、ワイン党です。家でも外でも食事に合わせるのはだいたいナチュールと呼ばれている自然派ワイン。鎌倉にはその自然派を楽しめるところがたくさんあります。
ここは、駅からほど近い、小さなビストロ「TRES(トレス)」。ご夫婦で営まれているんですが、どちらかというと奥様がフランス的、旦那様がイタリア的なワインとフードを担当しているかなというイメージでいます。
オープン当初から日本のワインへの造詣も深く、時間ができるとふたりでブドウの収穫のお手伝いに行かれているのをよく目にしてきました。そんなふたりが営むココもまた、カウンターが居心地いいお店です。細長いお店の奥にはぎっしり詰まったセラーがあり、そこが開くたび、ちらっと見えるぎっしり感にニンマリ。
2023.12.19(火)
文=赤澤かおり
撮影=榎本麻美