「テニミュ」から「ライダー」に抜擢

――つまりは「週刊少年ジャンプ」を読んでいたということですか?

 小学生のときから「ジャンプ」が好きで、今でも読んでいるぐらいです。コミックも全巻持っているほどのファンだから正直「ミュージカルって、どうなんだろう?」と思ってはいたんですけど、ジュノンの後輩でもある相葉裕樹が出ていた「テニミュ」を見たときに面白かったんです。しかも、自分が特に一番好きなキャラでもあった、跡部景吾のオーディションだったので、自分が似てる似てないは別にしろ、誰よりも好きな自信があったし、「俺が受けるしかない!」というようなテンションでしたね(笑)。

――その後、06年「仮面ライダーカブト」で、仮面ライダードレイク(風間大介)役に抜擢されますが、プレッシャーみたいなものはありましたか?

「テニミュ」をやっているときに、3人目のライダーとして声をかけてもらったんです。(共演の水嶋)ヒロも(佐藤)祐基も年齢が近いこともあって、すぐに打ち解けました。ただ、その翌年に映画『仮面ライダー THE NEXT』でV3(風見志郎)を演じたときのプレッシャーは半端なものではなかったですね。V3といったら、ある世代の人にとっては英雄だし、そこに対する周りの期待はかなり感じましたね。俺の親父もそうですけど、変身ポーズについてとか、周りからいろいろ言われましたね。「カブト」でドレイクをやっていたときとは違って……(苦笑)。

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2014.03.07(金)
文=くれい響
撮影=山元茂樹
スタイリング=立山功