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3.天然由来の機能性に頼る。ミッドレイヤー&ベースレイヤー
ジャケットだと少し暑いと感じたら、インサレーションベストをアウターに。スウェーデンのアウトドアブランド「ピークパフォーマンス」から登場したビスライトアルファベストは高い透湿性を誇る中綿素材Polartec® Alpha® Directを採用していて、行動中の保温着として活躍してくれます。ペールピンクのカラーリングもスタイリッシュ。体の状態とあわせて、アウターもしくはインナーとして使い分けたい。
肌に近いベースレイヤーには「ヒアネス」のカットソー&シャツを。いずれも天然のウールがもつ防臭機能、調温機能を発揮してくれるから、着心地は快適なんです。シャツはサマになるルーズなシルエットなのに、ザックも背負いやすいのが高ポイント。極細のメリノウールで滑らかに仕立てられたロングスリーブのカットソーは、豊富なカラバリも人気の理由で、そのニュアンスを表現するのに苦労したという鮮やかなヴァイオレットカラーは今年注目の新色です。
4.着心地のいいインナーで筋肉疲労もカバーする
山道を登り降りするトレッキングでは、どうしても避けられないのが疲労問題。ただし、オーストラリア発のコンプレッションウェアブランド「スキンズ」なら、その疲労を緩和できるかもしれません。というのも、スキンズのインナーは着圧によって筋肉の無駄な動きやブレをセーブし、効率のいい動作を導いてくれるから。筋肉が疲れにくいうえ、リカバリーの効果もあると言われているので、山の上だけでなく普段の生活にも重宝しそうです。
トレッキング時の疲労を和らげるアイテムとして、トレッキングポールも活用したい。モンベルのフォールディングポールはアルミ合金製で堅牢さを備えながら、1本約150gと軽量かつ3つ折りにして省スペースに収納できるので、必要なときにサッと取り出して歩行を軽やかにサポートしてくれます。とくに下山時は膝に負荷がかかりやすく、また転倒のリスクもあるので、ポールを使用するのがおすすめです。
2024.01.17(水)
文=平野美紀子
撮影=釜谷洋史
スタイリスト=永田哲也、田中行太