この記事の連載

 ウェルネスなトリップを提案する本連載では、幅広い知見を生かしてアウトドアカルチャーを提案するレーベル「焚火遊道」の猪野正哉さん、田中行太さんがさまざまな旅の楽しみ方をコーディネート。

 第5弾となる今回は、連載初の山小屋泊を敢行。長野県・八ヶ岳にある硫黄岳の山頂を目指します。美濃戸口登山口から2時間ほど歩いてたどり着いた山小屋「赤岳鉱泉」での快適&贅沢な滞在をご紹介!

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洗面付き更衣室にベッドの個室。ここ、本当に山小屋……!?

 標高2,220mに位置し、赤岳や横岳、硫黄岳など南八ヶ岳を目指す登山者のベースキャンプとして人気の高い「赤岳鉱泉」。 中庭を囲うようにドーナツ型に設計された小屋の中は、ヨーロッパのコテージを思わせるレトロな空間が広がっています。

 この日、ふたりが泊まる部屋は2階にある個室。板張りの壁から伝わる木の温かみ、窓に映し出される木々の緑につつまれて居心地はとてもいい。

 部屋に入り、ベッドが備えられていることに驚いた星野さん。「絵画みたいに素敵なお部屋。 まさか山にいながらベッドで寝られるなんて夢みたいです」

 今回は個室でしたが、山小屋で一般的な相部屋に宿泊するときは更衣室の利用がマスト。赤岳鉱泉に備えられている更衣室は6畳ほどの広さがあり、室内には姿見や洗面台まで設置されていて、着替えやメイクが快適に行えます。

「山小屋の更衣室といえば、人ひとり立てるほどのスペースがあるだけというイメージ。こんなに広くて、しかも洗面付きの更衣室はなかなかないと思う」(西原さん)

2024.10.23(水)
文=平野美紀子
撮影=深野未季
スタイリスト=永田哲也