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5.老舗の定番で岩場も軽やか。帰りはフカフカ厚底でラクして
トレッキングでは慣れない不安定な岩場を歩くこともあるので、シューズ選びは肝心。そこで、多くの登山家から信頼を寄せるイタリアの老舗登山靴メーカー「スポルティバ」のボルダーXミッドを。同社の定番ボルダーXをミッドカットでデザインしたもので、足首のホールド性は抜群。ソールのグリップ力にも優れ、それでいて軽いから嬉しい。しっかり地面を捉えながら、軽やかな足さばきをサポートしてくれます。
一方で、下山後の街歩きではできるだけ足に負担のかからない優しいシューズをチョイスしたい。たとえばアメリカのランニングシューズブランド・ブルックスのゴーストマックスのように。極厚のソールは低反発枕のような柔らかい履き心地。独自のミッドソール構造は、足が自然と前に出るカーブ構造になっていて、楽に動けます。これなら、長時間の外出時にも重宝しそう。
6.日帰り低山なら20リットル以下のサイズがベスト
日帰りから一泊二日の小屋泊、長期縦走テント泊など、トレッキングのスタイルによって荷物の量やザックのサイズは大きく変わります。ただし、基本のスタイルが日帰り低山ハイクであれば、15〜20リットルサイズのコンパクトなザックで十分です。
自動車のキャリアなどでお馴染み、スウェーデンのアウトドアブランド「スーリー」や「クレッタルムーセン」のザックにも見られますが、メインコンパートメントの他に外付けのポケットやデイジーチェーンが備えられていると、収納力や使い勝手は格段にアップします。
2024.01.17(水)
文=平野美紀子
撮影=釜谷洋史
スタイリスト=永田哲也、田中行太