秋の声を聞くと、やっぱり食べたくなるのが栗のお菓子。

 京都在住のライター大和まこさんが待ちきれないという風味豊かな栗を贅沢に使った京の和菓子を教わりました。旅先で、おみやげとして、秋ならではのスイーツを召し上がれ。


◆【東山】祇園饅頭 工場「栗餅」

 創業は文政2年という、江戸時代から続く老舗のお饅頭屋さん。日常の暮らしのなかで気軽に食べられる和菓子を毎日手作り。

 「蒸した丹波栗とこし餡を包んだ王道のおいしさ。口どけのよい生地や餡も主張しすぎず、栗そのものの味を堪能できます。工場では、朝から夕方まで、次々とお菓子が作られていくので、栗やもち米を蒸す蒸気や香り漂ってきて、気持ちが弾みます」。

祇園饅頭 工場

所在地 京都市東山区大井手町103
電話番号 075-771-1353
営業時間 10:00~17:30
定休日 不定休(原則木曜)
https://gionmanju.com/
※カード不可

◆【出町柳】出町ふたば「餅屋の栗もちモンブラン」

 世界遺産・下鴨神社のある出町エリアで、明治32年から続く老舗。「餅屋の栗もちモンブラン」は、卵、生クリームを使用せず和菓子として仕上げています。「出町ふたば」らしい、ほんのり塩気が絶妙で、抹茶やホットラテとも好相性。

 「行列ができるのもごもっとも! と思える味わい。絞った栗餡から中の丹波栗まで、栗を満喫した気分になります」。

出町ふたば

所在地 京都市上京区出町通今出川上ル青龍町236
電話番号 075-231-1658
営業時間 8:30~17:00
定休日 火・第4水曜(祝日の場合は翌日休)
※カード不可

2023.10.07(土)
文=大嶋律子(Giraffe)
イラスト=村上テツヤ

CREA 2023年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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