国内有数のパン消費量を誇り、老舗から気鋭のベーカリーまで、街のそこかしこに、パン好きを唸らせる名店がひしめく京都。数多あるベーカリーの中から、今訪れるべきはどのお店?
そこで、パンをこよなく愛する「パンラボ」主宰の池田浩明さんに、「京都に訪れたら必ず立ち寄る」偏愛ベーカリーをヒアリング。必食すべき「名物パン」を教えてもらいました。
◆【松原大宮】まるき製パン所
「京都の下町に根付いた昔ながらのパン屋さん」
![まるき製パン所。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/3/1280wm/img_3360efbb61cfddf971cbfc63820f0fa7118668.jpg)
![惣菜から甘い系まで豊富。できたてをどんどん挟みます。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/1/1280wm/img_113b8cc1d5c898c9c98b10bdd9e3a9f0157201.jpg)
1947年創業、現在は2代目が味を継ぐ老舗。店頭や厨房で楽しげに働くスタッフの様子に癒されるファン多数。
「京町家にずらりと並ぶ素朴な佇まいのコッペパン。オムレツやハムなど、さりげない具材がたちまちごちそうに変身します」
![おやつに、ごはんに京都人のソウルフードパン。上:じんわり甘い生地が懐かしい。ひき肉入りのオムレツを挟んだ「オムレツロール」250円。下:創業時から続く定番の「ハムロール」200円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/f/1280wm/img_bf82c797ca10d5cd4caec0246989ac50110759.jpg)
まるき製パン所
![まるき製パン所。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/4/1280wm/img_54a1070f3b4f3375b6e7d2aadc16c69a213581.jpg)
所在地 京都市下京区北門前町740
電話番号 075-821-9683
営業時間 6:30〜20:00(日曜・祝日 7:00〜14:00)
定休日 月曜(祝日の場合は営業)
※カード不可
◆【下鴨】ナカガワ小麦店
「店内は高原を吹く風のような香りがします!」
![ナカガワ小麦店。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/2/1280wm/img_924198b628e289f850097e7e3f6080cb126734.jpg)
![ナカガワ小麦店。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/e/1280wm/img_3e15b78e447e2c27f18c8e9501f72b39151508.jpg)
日々の糧になるパンをテーマに、オーストリア製の石臼で毎日自家製粉する有機玄麦の全粒粉や有機小麦など、粉と生地にこだわったパン作りを行う。
「パン・コンプレは全粒粉100%なのに重たくなく、ほどけるようなやわらかさ」
![挽きたて全粒粉の旨みをギュッと凝縮。コーヒーのようなそそられる香ばしさ! レーズンから起こした天然酵母と全粒粉100%を使ったパン・コンプレ680円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/1/1280wm/img_418e1c7e02c685cd6a18b80258d0c2e9168590.jpg)
![全粒粉と有機強力粉をブレンド。小麦の香りが感じられるベーグル190円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/b/1280wm/img_2b03c1dffc0255203d2ca32d716fe17e99073.jpg)
ナカガワ小麦店
![ナカガワ小麦店。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/1/1280wm/img_01a5c63398c4e0d1d2d89a4ce93b9ac8189575.jpg)
所在地 京都市左京区下鴨松ノ木町52-1
電話番号 075-702-6672
営業時間 10:00~16:00(売り切れ次第終了)
定休日 月〜水曜
※カード不可
http://nakagawakomugiten.com/
2023.10.04(水)
文=下川あづ紗
写真=佐藤 亘、志水 隆
CREA 2023年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。