この記事の連載
#2 デコルテ回りにヌケ感も出る、アンニュイなミニボブ
スッキリ気持ちのいい、いさぎよいボブスタイル。
バックからサイドが同じレングスの平行ラインのボブは、それよりもやや短い前髪を作ることで顔回りに動きが出て、完全なワンレンボブにはない、なんともいえないアンニュイな表情が演出できます。
モデルの永瀬かおるさんの髪には実はうねるようなクセがあり、毛量も多めなので、事前に弱いストレートパーマとトリートメントをミックスした、髪質改善トリートメントを施しています。
また、あご上ラインでカットすることで、髪と肩の間に空間が生まれ、首からデコルテ回りがスッキリ見える、横から見た時のバランスがよく見える、などのメリットも。シンプルだけどお洒落なスタイルを探している人にオススメです。
オーダーとスタイリングのポイント
直毛の人はカットのみでOK。うねりやクセがある場合は、事前に、弱いストレートパーマがかかる髪質改善トリートメントを。ベースのカットは平行ラインのボブ。前髪のみ鼻くらいの長さにカット。毛量が多い場合は、毛先のレイヤーではなく内側で毛量を調整する。カラーはなし。
スタイリングは、ブラシで毛先を伸ばしながら、ドライヤーを上から下方向に向けて乾かして。全体にオイルかバームをつけて完成。
YANAGI’s Point
レングスをあご上にするか、あごと同じくらいにするかは、もちろんお客様の希望や好みにもよりますが、実は襟足の位置にもよります。襟足の位置が高ければあご上で一直線の平行ラインにしやすく、襟足が低ければあごラインくらいにする方が、バックからサイドのラインが決まりやすいです。
2023.10.12(木)
文=斎藤真知子