●作品に対して、誠実に精一杯取り組んでいきたい

――将来の展望や希望を教えてください。

 世代的に1990年代から00年代にかけての三池崇史監督や黒沢清監督、北野武監督の作品が好きなので、今の映画のトレンドにはあまり詳しくないのですが、これからもひとつひとつの作品に対して、誠実に精一杯取り組んでいきたいです。それが次の企画にも繋がっていくと思いますから。

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大野大輔(おおの・だいすけ)

1988年生まれ。千葉県出身。映画美学校13期フィクションコース初等科終了。初監督作『さいなら、BAD SAMURAI』(16年)が「カナザワ映画祭」にてグランプリ受賞。2作目『ウルフなシッシー』(17年)が「TAMA NEW WAVEコンペティション」にて、グランプリとベスト男優賞、ベスト女優賞をトリプル受賞。3年かけて製作した『辻占恋慕』(22年)も大きな話題を呼んだ。

『さよならエリュマントス』

甲府の社会人野球チーム「エリュマントス」のチアリーダーだったココ(瑚々)、ユナ(咲田ゆな)ら6人は、マネージャーの宍倉(中島歩)に連れられて地方のイベントに出演していた。ある日、山梨の温泉街にたどり着いた一行は、宍倉の不用意な発言からトラブルに巻き込まれてしまう。
8月11日(金)より、シネマート新宿、ヒューマントラスト渋谷ほか、全国順次公開
https://gb-erymanthins.com/

Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2023.08.11(金)
文=くれい響
写真=平松市聖