この記事の連載

◆沖縄製粉「手延べそうめん『龍頭』」

 郷土の味には、地元の麵を選ぶのが正解!

「沖縄では結納などお祝いのときにもそうめんを食べます。沖縄の家庭や居酒屋でも使われて愛されている龍頭は、日本で唯一のそうめんチャンプルー専用の麵です。炒めても麵がくっつかず、コシが強いのでパラッと仕上がるのです。オリーブオイルを少し加えると、より麵に馴染んでおいしく味わえます」(ソーメン二郎さん)

沖縄製粉
[沖縄県]

https://www.okifun.com/

◆やない製麺「手縒(てより)めん(細めん)」

 江戸時代から有名だった三春手延そうめんの伝統手法を継承した逸品。

「通常のそうめんは、水、植物油、小麦、塩を使って作られますが、こちらは植物油を使わずに小麦粉と食塩水だけで伝統的な手延製法によって作られています。添加物がなく、小麦本来の甘さを感じることができる究極のそうめんです」(ソーメン二郎さん)

やない製麺
[福島県]

https://www.yanai-men.co.jp/

●教えてくれたのは……

嶺月香里(みねつき・かおり)さん
フードライター

飲食店から生産者、調理器具まで、食にまつわるあれこれを幅広く取材。うなぎ店めぐりは仕事を離れた趣味でもあり、「ウ大臣」の異名を持つ。CREA WEBではうなぎ連載を執筆。


ソーメン二郎(そーめんじろう)さん
そうめん研究家

三輪そうめん製麺所の家系に生まれる。主な書籍にレシピ本『簡単!楽旨!そうめんレシピ』(扶桑社ムック)、企画&原作を手がけた絵本『そうめんソータロー』(ポプラ社)がある。

※記載されている価格は、特に指定のない場合は送料を含みません。掲載元での販売価格のため、各種通販サイトなどによって販売価格が異なることがあります。

※電話・FAX・URLなどのデータは「注文先」を記載しています。お問い合わせにつきましては各社ホームページなどをご確認ください。

次の話を読むお取り寄せ賢者が推薦 食通たちがリアルに楽しむのはこれ! もう食べた? 噂のあの味6選

← この連載をはじめから読む

2023.06.30(金)
Text=Ritsuko Oshima(Giraffe)
Photographs=Wakana Baba
Food coordinate & Styling=Nobuko Nakayama

CREA 2023年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

母って何?

CREA 2023年夏号

母って何?

定価950円

CREAで10年ぶりの「母」特集。女性たちにとって「母になる」ことがもはや当たり前の選択肢ではなくなった日本の社会状況。政府が少子化対策を謳う一方で、なぜ出生数は減る一方なのか? この10年間で女性たちの意識、社会はどう変わったのか? 「母」となった女性、「母」とならなかった女性がいま考えることは? 徹底的に「母」について考えた一冊です。イモトアヤコさん、コムアイさん、pecoさんなど話題の方たちも登場。