この記事の連載
八寸皿の次に買い足すなら?
次に買い足すならば、六寸皿をおすすめします。六寸は直径が約18センチ、副菜を盛るのにちょうどいいサイズです。パンやケーキをのせるのにもいいですよ。取り皿としても使いやすい。お客さんが来たとき用に、何枚か持っておくのもいいですね。
そして、スープやサラダ、煮込み料理、おかゆやリゾットなどを入れるものとして、深さのあるお皿がひとつあると便利です。お鍋の取り鉢として使うこともできます。
実際に組み合わせてみました。たとえばですが、黄色い八寸皿にはパスタを盛りつけ、六寸皿にはサラダ、深さのある皿にはスープを入れるような構成はどうでしょう。
うつわはあえて手堅いところで揃えない
もうすでに、みなさんは何かしらのうつわをお持ちだと思います。新しく買い足していくならば、八寸皿や六寸皿ももちろんおすすめですが、「今の自分の生活では何が足りてないか?」を具体的に考えてうつわを探すのもひとつの方法です。丼(どんぶり)なのか、あるいは醤油皿なのか、ガラスのうつわなのか。足りないものを見極めてからショップに行く方が、スムーズですしね。
とはいえ私もそうしようと思いつつ、うつわ屋さんに行くと一目惚れしたものを買ってしまうのですが……(笑)。やっぱり、好きなものを買うのが一番楽しいですから。
あくまで私はですけれど、うつわはあえて手堅いところで揃えないようにしています。そうでないと、手堅さから抜け出せなくなるから。
うつわのショップも各地にたくさんありますし、サイトもいっぱいあります。あちこち、のぞいてみてください。そのうちに、「ご自身の好み」がなんとなくわかってくると思いますよ。
うつわ party
所在地 東京都目黒区駒場2-9-2
電話番号 03-3467-6830
営業時間 12:00~18:00
定休日 不定休
https://utsuwa-party.com/
白央篤司
フードライター。「暮らしと食」、日本各地のローカルフードを中心に執筆する。新刊『台所をひらく 料理の「こうあるべき」から自分をほどくヒント集』(大和書房)が先日発売されたばかり。
https://www.instagram.com/hakuo416/
Column
うつわのある暮らし
食を彩る素敵なうつわとともに日々を過ごす。憧れるけどなにから始めたら? フードライターの白央篤司さんが、「うつわのある暮らし」を始めるヒントを探りに、うつわの専門家を訪ねました。
2023.04.22(土)
文=白央篤司
撮影=平松市聖