この記事の連載
うつわのある暮らし #1
うつわのある暮らし #2
うつわのある暮らし #3
うつわのある暮らし #4
うつわのある暮らし #5
うつわのある暮らし #6
うつわのある暮らし #7
うつわのある暮らし #8
うつわのある暮らし #9
うつわのある暮らし #10
うつわのある暮らし #11
うつわのある暮らし #12
うつわのある暮らし #12
うつわのある暮らし #13
うつわのある暮らし #14
うつわのある暮らし #15「うつわひとつで食卓が変わる【サラ...
うつわのある暮らし #15「うつわひとつで食卓が変わる【ハン...
うつわのある暮らし #15「うつわひとつで食卓が変わる【パス...
うつわのある暮らし #16「うつわひとつで食卓が変わる【ラー...
うつわのある暮らし #16「うつわひとつで食卓が変わる【お刺...
うつわのある暮らし #16「うつわひとつで食卓が変わる【チャ...
作家さんの手による、ぬくもりのあるうつわたち。生活に取り入れてみたいけれど、どんなものから加えていけばいいだろう――?
「うつわのある暮らし」を始めるヒントを探りに、うつわの専門家を訪ねました。
◆Vol.2 お話を聞いた人 松井英輔さん

「暮らしのうつわ 花田」二代目店主。「よいうつわは食卓を豊かにし、よい食卓は暮らしを豊かにする」をモットーに、陶磁器をはじめガラス、木工、金工のうつわや食卓小物を全国から幅広く仕入れている。交流のある作家、工房は400を超える。
「使うもの」「好きなもの」「ストーリー」の3つから考えるといい
私たちがお店でお客様にうつわをすすめるとき、考えることは「使うもの」「好きなもの」「ストーリー」の3つなんです。


まず「使うもの」というのは、お客様が実際の生活でどういうものを使われているか、ということですね。たとえば普段よく飲まれているものは何か。コーヒー党の方に湯呑みをおすすめしてもしょうがない。買っていただいてゴールではなく、買われてからがスタートなわけですから。


「いつも何を食べることが多いか」「よく食べている料理を盛りやすそうなものは何か」、最初に何か買われるのであれば、そういったことをまず考えてみると、いいんじゃないでしょうか。はずれがないと思うのは、マグカップとごはん茶碗ですね。手や口に触れる時間が長いので、手ざわり、口当たりの良さを感じやすいものです。

2023.05.02(火)
文=白央篤司
撮影=平松市聖