キャラメルとリンゴが主役。駆け込みで食べたい冬モードのかき氷
寒さが緩んできたとはいえ、まだかき氷を食べるには肌寒いこの季節におすすめのひと品が、「りんごのシブースト」です。
かき氷の上にシブーストクリームを絞り、その上にふりかけたグラニュー糖をバーナーで提供後にキャラメリゼする(焦がしてキャラメルにする)という、驚きの演出が。目の前でボオッと上がる炎に、思わず歓声を上げてしまいます。
そのほんのり温かみのあるクリームの下にはサクサクのパイが潜み、ふわふわの氷にはリンゴのソースをたっぷりと。中からキャラメルで煮たリンゴや、フレッシュな角切りリンゴ、アーモンドのヌガーなどが現れ、キャラメルのエスプーマ、ミルクのソースが余韻を深く、まろやかに。
「りんごのシブーストといえば、フランス菓子の定番ですが、それをそのままかき氷にしました。リンゴは紅玉を使い、火を入れてからミキサーにかけてソースをつくります。いろいろなリンゴの表情とおいしさを、キャラメルの味わいとともに楽しんでいただけるかと思います」と、堀尾さん。
確かに全体を食べていると、パイとヌガーのサクサク感と香ばしさが心地よいアクセントとなり、リンゴのさわやかさとキャラメルやクリームの力強さが重なって、まさにケーキのシブーストを味わっているかのよう! 楽しさいっぱいのひと品となっています。
2023.03.21(火)
文=瀬戸理恵子
撮影=榎本麻美