ほどよい甘さの風味豊かな台湾銘菓

◆和生鳳梨餅 1個55元、6個330元

 いわゆるパイナップルケーキ(鳳梨酥)とは異なる、「鳳梨餅」という名のお菓子。丸い形の生地は3~4種類の季節のフルーツを煮詰めて作った特製シロップと小麦粉、卵などを用いてできたもの。「和生餅皮」と呼ばれ、表面は黄金色に焼き上げられています。しっとりとした食感なので、ポロポロとこぼれ落ちることがなく、食べやすいのが好印象です。

 餡には適度な甘さのパイナップルジャムが入っており、老若男女に好まれる優しい味わいとなっています。「パイナップルケーキは食べ飽きてしまった」という方に、ぜひ食べてみてもらいたいものです。電子レンジで少し温めて食べると風味がアップしますので、ぜひお試しを。

フワフワ食感で幸せ気分になれるミニシュークリーム

◆原味小泡芙 18個350元

 外はサクッと、中はフワッとした軽やかな食感の生地に、ほどよい甘さのクリームが入った「小泡芙(ミニシュークリーム)」。その形から「台湾式マカロン」と呼ばれることもありますが、実際はイタリア菓子の「ビスコッティ・サヴォイアルディ」に似たものです。台湾の中高年世代には、子どもの頃の懐かしいおやつとして親しまれています。

 餡は3種類で、写真はフランス産のクリームとオーストラリア産の海塩を用いたプレーン味。そのほか、ベルギー産の高級チョコレートを用いたものや、ライムとニュージーランド産クリームパウダーを用いたものもあります。どれも甘すぎず、ホッとする味わいです。

 賞味期限は短く、常温では3日、冷凍では20日。お土産向きではないかもしれませんが、旅行中におやつとして味わってみてはいかがでしょうか。

李亭香(リーティンシアン)

所在地 台北市大同區迪化街一段309號
電話番号 02-2557-8716
アクセス MRT大橋頭駅1A出口から徒歩約5分
営業時間 10:00~19:00
定休日 無休

『bunshun trip e-guideときめく台湾みやげ』

CREA WEBの人気連載が電子書籍に! 台湾茶にパイナップルケーキ、自然派コスメにかわいい雑貨まで。買いもの天国の台湾だからこそ、おみやげはセンスのいいお店で選びたいもの。そこで、台湾在住20年のコーディネーター&ライターが台北のとっておきの「アイテム×ショップ」リストをご紹介します。これさえあれば台湾みやげは完璧です!

著 片倉真理 Kindle版(電子書籍)
500円(税込) ※電子書店によって異なる場合あり
文藝春秋
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片倉真理 (かたくら まり)

台湾在住ライター。1999年から台湾に暮らし、台湾に関するガイドブックや書籍の執筆、製作に携わる。そのほか、機内誌への寄稿や女性誌のコーディネートなども手がけている。


著書に『台湾探見 Discover Taiwan-ちょっぴりディープに台湾体験』(ウェッジ)のほか、共著に『台湾旅人地図帳』(ウェッジ)や、『食べる指さし会話帳・台湾』(情報センター出版局)、『台湾で日帰り旅 鉄道に乗って人気の街へ』(JTBパブリッシング)など。最新刊は2022年1月刊行の『悠遊台湾2021-2022』

Column

片倉真理のときめく台湾土産

台湾を旅する楽しみのひとつが、お買いもの。大切な人へ、もしくは自分へのお土産に何を買おうかと悩むのも、楽しいものです。そこで台湾在住約20年の著者が、進化を続ける台湾のおしゃれでヘルシー、かわいいお土産をベストセレクト!

2022.11.27(日)
文・撮影=片倉真理