NiziUを輩出した日韓合同オーディション「Nizi Project」では自作の紙芝居を披露するなど、MAYAさんのアーティスト性は多くのファンの知るところ。クリスマスイブに発売となった自身初の書き下ろし絵本『まっしろなちょうちょ』は、過去の経験が創作源になったそう。どんなメッセージを込めたのか、お話を伺いました。
「自分らしさって何?」と悩んだ経験を絵本に
――絵本では、まっしろなちょうちょのナビが本当の自分の色を探し求めて旅に出ますが、ストーリーのアイデアはどのようにして生まれたのでしょうか?
私自身、デビューしてから目まぐるしく過ぎていく日々の中で見えない流れに飲み込まれてしまい、「自分らしさってなんだろう」と悩んだり、見た目にとらわれてコンプレックスを抱いてしまったりということがありました。
それが、この1年くらいで大きく変化して、特に最近では「毎日を自分らしく生きているな」という実感を持てるようになってきました。そうすると、やっぱり毎日が楽しいんです。
もちろん、私にもまだまだなところがたくさんありますが、絵本の出版という機会をいただいたときに、私と同じように悩んでいる皆さんに私だからこそ届けられることがあるんじゃないかと思い、本当の自分探しというストーリーに決めました。
――みんなに届けたいメッセージを作品に落とし込むのは難しかったですか?
そうですね、絵本なので文字数も限られていますし、小さなお子さんでも親しみやすいように難しい言葉も使わないようにして、でも、できるだけわかりやすくもしたい……となると、やっぱり難しさは感じました。
言葉で伝えきれない部分を絵で表現するようにしてみたり、周りの方々にもたくさんサポートしていただいて、最終的には一つの作品としていい感じにまとまったんじゃないかな、と思っています。
――2025年はNiziUが5周年を迎えた年で、グループ活動が多忙を極める中、どうやって創作の時間を捻出していましたか?
基本的には休日に描くようにしていたのですが、移動中にiPadで絵を描いたりもしていましたし、ストーリーに関しては寝る前に考えることも多かったです。ベッドに入ってから今日の出来事を振り返ったときに、「あ、この経験はストーリーの中に入れられるかも」と考えることがよくありました。
――移動中に絵を描いていて、NiziUのメンバーにアドバイスをもらったり、ストーリーを相談したりということもあったのでしょうか?
それが、まったくないんですよ。発売前の今の時点で、メンバーの誰も絵本の内容を知らないんです。移動中にメンバーの隣で絵を描くこともあったし、もちろん見ようと思えばいくらでも見られる環境ではあったのですが、みんなのほうから「完成するまで待つね」と言ってくれて。
皆さんと同じタイミングで、“12月24日に絵本が発売されます”という情報が解禁されたときにメンバーも内容を知って、翌日に「ニュースで見たよ」とか「ああいう雰囲気の絵本なんだね」って声をかけてくれたり、0時ぴったりに「予約したよ!」ってメッセージを送ってくれたメンバーもいて、それぞれの反応が本当に嬉しくて、自然と涙が出ちゃいました。










