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 誰もが経験したことのある恋のときめきと、人生の迷いさえも輝いているような⻘春のひとときを描いた韓国映画『君の声を聴かせて』に出演したホン・ギョン、ノ・ユンソ、キム・ミンジュ(元IZ*ONE)の3人。今最も注目を集める若手俳優3人は、本作にどのように向き合ったのでしょうか。

 撮影裏話や本作への思いなどもお聞きしました。


あまりの偶然に驚きました(笑)

――姉・ヨルムと妹・ガウルが本当の姉妹のようでした。どうやって関係性を深めたのでしょうか。

ノ・ユンソ 撮影に入る3カ月くらい前から手話の練習を始めたのですが、なるべく3人一緒に練習できる時間を取るようにしていました。練習室を借りて3人でお菓子を食べながら、和やかな雰囲気で気楽に練習しているうちにすっかり仲良くなりました。

 ミンジュとは最初から気が合いそうだと思っていたのですが、手話の練習に行くと、偶然同じ帽子やTシャツを着ていたこともあったりして……。「同じだね」と盛り上がることが多く、本当の姉妹のように仲良くなれました。

キム・ミンジュ 私は普段、人と親しくなるまで時間がかかるタイプなのですが、ユンソさんやホン・ギョンさんが気さくに接してくださったので、早く心を開くことができました。手話の練習をしたあと、一緒にご飯を食べに行ったりもして、少しずつ信頼関係が深まっていきました。

 ユンソさんとは本当に好みがよく似ていたんです。カバンやスニーカーが偶然おそろいだったこともあり、いつも嬉しかったです。

ノ・ユンソ 私が通っていたスポーツクラブにミンジュが偶然入会してきたこともありましたよね。あの時は、あまりの偶然に驚きました(笑)。

ホン・ギョン 僕も「撮影のために急いで仲良くなる」のではなく、時間をかけて関係を築きたいタイプです。今回は3人で練習する時間が十分にあったので、気持ちを楽にして撮影に臨めました。後半には、いたずらや冗談を言い合える、本当のきょうだいのような関係になっていました。

2025.09.25(木)
文=相澤洋美
撮影=平松市聖